【MLB】佐々木朗希のスプリットは「回転数が史上最少」 公式データ部門が驚愕した異質な特徴「まるでナックルボール」

 

H.Ariga/SPREAD編集部

【MLB】佐々木朗希のスプリットは「回転数が史上最少」 公式データ部門が驚愕した異質な特徴「まるでナックルボール」
ドジャースの佐々木朗希(C)Getty Images

メジャーリーグ公式サイトは5日(日本時間6日)、「なぜササキのスプリッターがMLBの次なる偉大な球種に見えるのか」と題した記事を掲載。4日(同5日)にオープン戦デビューを果たしたドジャース佐々木朗希投手の決め球スプリットを徹底分析した。

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■「地球上でもっとも厄介な投球」

同記事は、公式のデータ部門に所属するデビッド・アドラー氏が担当。アドラー氏は佐々木のスプリットについて主な特徴を3つ挙げ「地球上でもっとも厄介な投球」と絶賛した。

真っ先に挙げられたのが、回転数が異常に少ないという点。スプリットは元々低回転の球種だが、昨日佐々木が投じたスプリット18球の平均回転数(毎分)は、スタットキャスト史上最少の519rpmで、奪った4つの三振は570rpm、542rpm、403rpm、584rpmを記録。 昨季同球種のリーグ平均回転数は1302rpmで、佐々木の決め球がいかに異質かが明らかとなった。佐々木のスプリッターより回転数が低かった唯一の球種が、マット・ウォルドロン投手(パドレス)のナックルボールだけだったそう。

さらに興味深いのが、WBCで投げていた佐々木のスプリットは回転数が約1100rpmだったとのこと。ドジャース入団までの2年間で改良が加えられた可能性がある。

■垂直、水平方向の変化にも特徴

アドラー氏は、低回転によってもたらされる2つ目の特徴に「落ち方が異常」な点を挙げた。スタットキャストは、垂直方向の落下量を重力の有無でそれぞれ計測しており、どちらの方法でもメジャートップクラスだったと明かした。

そして3つ目の特徴に水平方向の動きを挙げ、「非常に興味深い」と称賛。野球におけるオフスピードの球種——スプリット、フォークボール、チェンジアップ、スクリューボールは基本的に投手の腕側へと変化するが、佐々木のスプリッターは両方向に動く特徴を持つ。このような変化は非常に稀で予測不可能、WBCでも見せた特徴だと分析した。

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オープン戦初登板で、評判通りの圧倒的なパフォーマンスを見せつけた佐々木。今後、さらに大きな注目を集めそうだ。

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