ドジャース大谷翔平投手の投手復帰プログラムが一時中断することになった。デーブ・ロバーツ監督が6日(日本時間7日)、レンジャーズとのオープン戦後に明かした。春季キャンプ中に予定されていた実戦形式の投球練習「ライブBP」も見送ることになり、当初は5月頃と見込まれていた復帰登板についても不透明となった。
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■投打同時の強度アップを回避へ
大谷の投手復帰に急ブレーキがかかった。2月25日(同26日)を最後に8日連続でブルペン入りしておらず、その理由をロバーツ監督が明かした。
「(DHとして出場する)試合での強度が増している中で、それと並行して投球練習の強度を上げていくのは賢明ではないと感じた。だから、少しペースを落として進めたかった」とし、二刀流として投打同時にペースアップすることを避けたと説明した。
現在もキャッチボールは行っているが、実戦形式の投球練習「ライブBP」への登板は中止に。これでキャンプ中に打者と対戦することはなくなり、投手としての復帰時期が見通せない状況になった。
■先発ローテについて明言避ける
当初は5月を目途に先発ローテーションに加わるとされていたが、この点についてロバーツ監督は「私自身もチーム全体としても、復帰の時期はあえて広く見積もるようにしている。正直なところ、まだ分からない。準備が整い、段階を追って調整が進んでいけば、その時に(詳細は)分かると思う。だから、皆さんやショウヘイに対して、何らかの期待を抱かせたくない」と言葉を濁した。
「ショウヘイは現在、主に打撃面での準備を進めている。右肘手術の影響を考慮するだけでなく、今オフには左肩の手術も受けたことを忘れてはいけない。彼の状況は非常に繊細で複雑なので、不必要に無理をさせないよう慎重に進めていきたいと思っている」と話した指揮官。二刀流復活へ向けて、焦らず一歩一歩進めていく姿勢を強調した。
大谷はこの日、レンジャーズとのオープン戦で4回打席に立ち2安打を放った。これで4試合連続安打となり、打率は.417に上昇。打者としては好調をキープしている。
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