【MLB】ヤンキース・ブーン監督、ジャッジのDH起用を否定 スタントン離脱で誰が代役を務めるのか……指揮官は「左打者に期待」

【MLB】ヤンキース・ブーン監督、ジャッジのDH起用を否定 スタントン離脱で誰が代役を務めるのか……指揮官は「左打者に期待」
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(C)Getty Images

両肘の痛みを訴え、負傷者リスト(IL)に入ることが決まったヤンキースの大砲ジャンカルロ・スタントン外野手。ヤンキースのDHと言えばスタントンだが、開幕含めて当面不在になることが予想されており、代役に誰が入るのか注目の的となっている。アーロン・ブーン監督が6日(日本時間7日)、この疑問に答えた。

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■腱炎で1月中旬からバット振れず

スタントンは両肘の腱炎で1月中旬からバットを振ることができていない。ただ、この症状は昨季から続いており、ずっと悩まされていたという。すでに多血小板血漿(PRP)注射を2回受けており、開幕は絶望。さらに復帰時期も見通せない状態となっている。そのため“不動のDH”の代わりを誰が務めるのか、ブーン監督の采配に注目が集まっている。

6日(同7日)に行われたツインズとのオープン戦では、アーロン・ジャッジ外野手が「2番DH」に入った。この日のラインナップが開幕戦オーダーに近いと伝えられていただけに、「DHはジャッジか」と思われたが、指揮官はこれを否定した。

「どうなるか見てみましょう。結局のところ、状況次第ですね。『なぜジャッジをDHにするのか』とよく聞かれますが、現在のメンバー構成を考えると、特に序盤でジャッジをDHに固定することは考えていません。我々には左打者が多くいるのでね。DHの枠には多くの選手が絡んでくる可能性があります」と話した。

■「状況を見て柔軟に対応する」

ジャッジがスタントンの役割を担う可能性は低いようだが、では誰がDHを務めるのか。

ブーン監督は「今後も色々な組み合わせを試していきますが、誰かがその役割をしっかりとつかんでくれることを期待しています。ただ、場合によってはプラトーン制(選手を使い分ける)になる可能性もあります。数週間後にどのような状況になっているか見て、そこから柔軟に対応していくつもりです。特に右投手相手には、我々が持っている左打者が選択肢に入ってくれることを期待しています」とした。

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DH候補としては、ベン・ライス内野手(左打ち)、エベルソン・ペレイラ外野手(右打ち)、J・C・エスカラ捕手(左打ち)、ドミニク・スミス内野手(左打ち)らの名前が挙がっており、ブーン監督はオープン戦で彼らにチャンスを与えている。

ヤンキースは今オフ、2019年ナ・リーグMVPのコディ・ベリンジャー外野手、22年同MVPのポール・ゴールドシュミット内野手を獲得。ジャッジとスタントンを含めた「MVPカルテット」が誕生していた。

スタントンの穴を埋めるのは誰か。ヤンキースの開幕オーダーも大きな注目を浴びそうだ。

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