2025年シーズンの開幕戦が18日、東京ドームで行われた。王者ドジャースがカブスを4-1で下し、白星スタート。
「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手は5打数2安打でチームの勝利に貢献したが、試合後の会見では「珍しく緊張していた」と明かした。米専門局『MLBネットワーク』などが伝えている。
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■「久々に緊張して打席へ」と明かす
開幕戦でいきなりマルチ安打を記録し、ファンの期待に応えた大谷。昨季MVPの実力を十分に発揮したが、試合後には「珍しく緊張していた」と明かした。
グラウンド上で『MLBネットワーク』のインタビューに応じると、本音を吐露。「ちょっと緊張しました、久々に。打席ではあまり緊張しない方なんですけど、久々に緊張して打席に行きました」と振り返った。
続けて「日本独特の雰囲気で、これだけお客さんが入ってくれて、打たないといけないみたいな雰囲気がありましたけど、何とかヒットを打てて良かったです」と話し、笑顔を見せた。
公式会見でも「あまりバッティングに関して緊張することはありませんが、珍しく緊張しているという感じが1打席目はありました」と話し、その上で「四球はいらないと思い切り行き過ぎていましたが、それ以外の打席では冷静に対処できたと思います」と分析した。
また、デーブ・ロバーツ監督も大谷の“異変”を感じ取っていたという。「緊張するショウヘイを見ることはなかなかないね。ただ、一つ気づいたのは、日本の国歌斉唱の時、彼がとても感情的になっていたことだ。それがとても印象的で、彼の気持ちが表れた瞬間だったと思う」と言及した。
■マンシー「楽しむのは難しい」
米国国歌の演奏を聴く際には右手で帽子を持ち、それを自身の胸付近に当てていた大谷。しかし、「君が代」の時は直立不動の姿勢を取った。母国を思う気持ちがあふれ出たシーンを指揮官も見逃さなかったようだ。
チームメートのマックス・マンシー内野手も「彼ら(日本選手たち)にとって、この瞬間を楽しむのは少し難しいと思う。とにかく、あまりにも多くのことがあるからね。特に彼らにとっては……。こういう大舞台では、楽しむのが難しくなることもあるんだ」と話し、大谷をはじめ日本選手たちの心情をくみ取った。
その上で、この日先発して勝利投手となった山本由伸投手については「ヨシは明日になればもう少し楽しめると思う。今夜は自分の仕事をしっかりと果たしたからね。これで、落ち着いてこの雰囲気を楽しめるはずだ。彼らがプレッシャーを感じていたかどうか分からないけど、これほど大きな舞台ではリラックスするのは難しいよ」と話した。
第2戦では佐々木朗希投手が先発するが、どうやら緊張するのはやむを得ないと言えそうだ。
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