2026年3月に開催される第6回「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」を巡り、ドジャースの右腕タイラー・グラスノー投手、ムーキー・ベッツ内野手が参戦を希望した。WBC米国代表はアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の主将就任がすでに決まっており、前回大会を上回る強力布陣となりそうな気配だ。
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■「代表の一員になることが夢」
米メディア『ドジャース・ネーション』は15日(日本時間16日)、「ドジャースのスター選手たちが、WBC米国代表への参加を希望」と題し、記事を公開した。
同メディアは、まずエース格グラスノーの動向を紹介。同投手は14日(同15日)に配信された米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演し、その中で「(来春のWBCは)ぜひ出たい。米国代表の一員になることは夢だ」と参戦を希望した。
実は2023年の前回大会では出場を求めて、米国代表のマーク・デローサ監督に直訴。「監督と空港で鉢合わせをした時、話をしたんだ。そして、(当時所属の)レイズにも相談したら、『それは難しい』と言われてしまった」と明かした。
グラスノーは21年8月にトミー・ジョン手術(肘の再建手術)を受けており、復帰したのが翌22年9月。23年は本格復帰を目指すシーズンであり、春季キャンプと大会期間が重なるWBCへの参加をレイズとしては認めるわけにはいかなかった。
次回についても「ドジャースに対する責任と義務がある。イエスかノーか言う時が来たら、また考えるよ。私の主な目標としては、健康維持もあるんだ」とし、まずはケガなく今季を完走することが重要だと主張した。
■「誰もが参加したいと思う」
同メディアによると、グラスノーに加えてベッツも再参戦を希望。前回大会でも名を連ねていたが、26年についても「絶対に出たい。誰だって参加したいと思うだろう」と話したという。
米複数メディアは、ドジャースからは大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3投手も前回大会に続き、次回も侍ジャパンへ合流すると予想。また、フレディ・フリーマン内野手は両親の母国であるカナダ代表としてプレーした経験があり、テオスカー・ヘルナンデス外野手もドミニカ共和国代表への招集がささやかれている。
ドジャース勢の動向に注目が集まっている状況を受けて、デーブ・ロバーツ監督は「選手たちが(WBCへの)出場を望むなら全力でサポートする」と話し、容認姿勢を見せたという。
果たして各国代表に、どんなメジャーリーガーが集うのか。関心がすでに高まっている。
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