ヤンキースはここまで21試合を終えて13勝8敗でア・リーグ東地区で首位。昨年ドジャースの前に世界一を逃したチームが、2025年シーズンは順調なスタートを切っている。
開幕から好調な打線のなかでも中心を担うのがアーロン・ジャッジ外野手で、近年でも最高のスタッツを残す主将がヤンキースを力強くけん引している。
◆明日の大谷翔平、長女誕生祝う“パパ1号”なるか 「防御率0.92」の復活右腕から7号期待【4月21日レンジャーズ戦】
■2026年WBC米国代表の主将にも就任
ヤンキースはフリーエージェント(FA)となったフアン・ソト外野手がメッツに移籍。また、昨年のポストシーズンで輝きを放ったジャンカルロ・スタントン外野手が両肘の怪我の影響で戦線離脱しており、上位打線を担った主力選手が入れ替わりを見せたなか今季を迎えた。
そんなチームで開幕から活躍が求められたのが主将のジャッジで、打率.322、58本塁打、144打点を記録し2度目のMVPに輝いた昨年の4月終了時は打率.207。2021年シーズンから4年連続打率2割台からのスタートを迎えるなど、スロースターターの傾向が見られてきた。
しかし、今季は3月29日(日本時間30日)のブルワーズ戦で開幕2戦目にして3本塁打8打点の大暴れ。開幕3試合で4本塁打を記録するロケットスタートを見せると、4月も3割を切ることなく活躍を続け、19日(同20日)のレイズ戦では今季4度目の3安打をマークし、打率を.397まで上げた。
これで打率はチームメイトのポール・ゴールドシュミット内野手を上回っており、25打点と合わせてア・リーグ二冠。7本塁打も4位タイでアスレチックスのタイラー・ソダーストロム内野手に2本差と、打撃三部門で好位置につけている。
ジャッジは昨年ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手に続く打率3位で、自身初の首位打者は逃した。開幕から猛打を見せる今季は、2012年のミゲル・カブレラ氏以来13年ぶりの三冠王も視界に入りながらのシーズンとなってくる。
14日(同15日)には来年のWBC米国代表の主将にも就任したジャッジ。メジャーの顔に相応しいスタートを切った32歳が、2025年シーズンにどのような成績を残すか期待が高まる。
◆明日の大谷翔平、長女誕生祝う“パパ1号”なるか 「防御率0.92」の復活右腕から7号期待【4月21日レンジャーズ戦】
◆“次打者がジャッジじゃなくてアロンソだから……” ソトが語った打撃不振の理由に批判殺到 米記者も「発言控えるべき」と指摘
◆ヤ軍を支える移籍1年目の“37歳元MVP” 指揮官はレジェンドに敬意「本物のプロ」主砲ジャッジも「彼が来てくれて幸運」