メッツのカルロス・メンドーサ監督は20日(日本時間21日)、2日連続で“怠慢プレー”を演じたフアン・ソト外野手について「彼も人間だ」と擁護する姿勢を見せた。前日の会見では「今回のプレーについて彼と話をする」と語っていたが、この日は一転、面談を行ったかどうかも含めて詳細を避けた。MLB公式サイトなど米複数メディアが報じている。
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■面談の有無や内容、明言避ける
ソトは19日(同20日)、敵地フェンウェイパークでのレッドソックス戦で左翼方向へ本塁打性の当たりを放った際、同球場名物のグリーンモンスターを越えると自己判断。余裕の「確信歩き」を見せたが、打球は風に押し戻される形でフェンス直撃。打ってすぐに走り出さなかったソトは、本塁打どころか二塁にも到達できず、単打に終わった。
また、ソトは18日(同19日)のヤンキース戦でも内野安打になりそうな当たりを放ったが、一塁への全力疾走を怠ったためアウトになっていた。2日連続で“怠慢プレー”を見せたため、メンドーサ監督はレッドソックス戦後、「彼と話し合うつもりだ」と語っていた。
しかし、一夜明けた20日(同21日)、同監督は緊急面談の有無やその内容について言葉を濁すと、ミスが続いた理由について「彼はメッツで快適に過ごしていると思うが、とはいえ、移籍後はすべてが新しい。新しいチームに来たというだけではなく、彼には新しい契約もあるし、それに伴う期待もある」などとし、重圧が一因にあると推測した。
■「周囲の雑音も問題なし」
その上で「彼も人間だ。まだ26歳なんだよ。でも、大丈夫さ。彼はフアン・ソトなんだから。我々は引き続き彼をサポートしていく。周囲の雑音は多いが、問題ないだろう」と擁護する姿勢を見せた。
また、同僚のブランドン・ニモ外野手も「同じニューヨークから来たとはいえ、新しいチーム、新しい球団、そしてファンも……すべてが新しい。彼はすべてを(ヤンキース時代とは)違う方法でやらなければならない。以前とまったく同じというわけにはいかないんだ。この環境に慣れてきているが、はっきり言って彼も人間なんだよ」と話し、指揮官に同調した。
シーズンは約2カ月を経過したが、ソトは打率.246、出塁率.376、長打率.439にとどまっている(現地19日時点)。これが普通の選手であれば非難を浴びることもないが、15年総額7億6500万ドルという大谷翔平超えの契約を結んでいる以上、この成績では物足りない。そこに、今回のような“怠慢プレー”が飛び出せば、批判を浴びるのも当然。米プロスポーツ史上最高の大型契約に見合う成績を挙げる時まで、厳しい声は続きそうだ。
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