1月18日、インターネットテレビ局『AbemaTV』は『格闘チャンネル』にて『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』のトーナメント決勝戦を放送。試合はゲーオ・ウィラサクレック選手が監督を務めるゲーオーズの優勝で幕を閉じた。
『格闘代理戦争』は格闘技界のレジェンドや現役トップ選手が、「“スターの卵”を育成する監督」として参戦。格闘界に次代のスターを送り出す様子をドキュメンタリーで追う格闘番組だ。
『K-1 FINAL WAR』はその第5作目に当たる。
昨年12月21日(土)に実施されたトーナメント準決勝では、SKR連合と皇治軍団、TEAM武尊とゲーオーズがそれぞれ対戦し、SKR連合とゲーオーズが決勝に進出。開幕前の予想を裏切る顔合わせとなった。
また今作では10代の原石が多く参戦したことから「番組に登場して輝きを放った10代同士の試合を見せたい」と元キックボクサー・魔裟斗さんが発案。“10代同士によるスペシャルマッチ”も実現した。
目次
10代スペシャルマッチにはK-1ファイター小嶋瑠久の実弟、良羽将も登場
決勝戦にさきがけ、まず行われたのは「10代スペシャルマッチ」の3試合。
加藤瑠偉(魔裟斗軍)vs 小嶋良羽将(不可思団)
初戦は魔娑斗さんが「山本KIDを継承する男」として認める加藤瑠偉選手(魔裟斗軍)と、現役K-1ファイター・小嶋瑠久選手の実弟で、中学生離れした負けん気が魅力の小嶋良羽将選手(不可思団)が対戦。試合開始から激しく打ち合った。
結果は判定にもつれ込み3-0で小嶋選手が勝利。「こんなに大きい舞台に出られると思ってなかったので光栄に思います」と小嶋選手。
児玉兼慎(魔裟斗軍)vs 伊藤渚(不可思団)
続く児玉兼慎選手(魔裟斗軍)と伊藤渚選手(不可思団)の試合は、児玉選手が怒涛の勢いを見せる。
空手をベースにしたファイトスタイルながら多彩な打ち手で積極的に攻め、3-0で判定勝利を収めた。
寺田匠(TEAM武尊)vs 田中聡(皇治軍団)
最終戦は武尊選手が「また見たくなる魅力がある選手」と語る寺田匠選手(TEAM武尊)と、一回戦で見事な勝利を挙げた田中聡選手(皇治軍団)がマッチアップ。
“武尊vs皇治”という『格闘代理戦争』の金看板カードは、強烈なボディーブローを武器とする寺田選手が優位に試合を進めた。
田中選手も持ち前のテクニックで決定打こそ許さなかったものの、最終的には寺田選手が危なげない勝利を飾った。
決勝戦はゲーオーズ・大関敬真が怒涛のラッシュで圧巻
いよいよSKR連合とゲーオーズの決勝戦。SKR連合の大将・古宮晴選手は『格闘代理戦争無敗』で『史上初の3人抜き男』。対するゲーオ―ズの大将・稲垣澪選手は『地獄の膝蹴り』で無敵感が漂う。
それぞれ強力な大将を擁する両陣営のぶつかり合いは「大将を温存してどのように戦うか」が注目ポイントに。事実、先鋒・中堅の戦いぶりが明暗を分けた。
ゲーオーズ先鋒・大関敬真選手はSKR連合先鋒・藤井悠斗戦手を1ラウンドKOで退けると、中堅・手塚諒太選手にも判定勝ちで連勝。
するとSKR連合は大将・古宮選手が登場。大関選手を下すも、延長ラウンドまで粘られる苦戦を強いられた。
ダメージの残る古宮選手はゲーオーズの中堅・齋藤紘也選手に対して早期決着を狙うが、齋藤選手の長身を活かした連打に捉えられ、ダウンを奪われる。
続く第2ラウンドでも齋藤選手がカウンターからの連打で『史上初の3人抜き男』古宮選手を仕留める。
会場が騒然とする中、ゲーオーズが『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』優勝。優勝賞金300万円とK-1グループデビューを勝ち取り、歓喜に湧いた。
また古宮選手には「『格闘代理戦争』を通じて、夢や希望を与えてくれた」と、敢闘賞が贈られた。
古宮選手は「負けてしまいすごく悔しいですが、また前を向いて頑張りたいなと思ってます」と涙を流してコメント。
決勝戦を終え、魔裟斗さんは選手たちへの期待を口にした。
「参加した全選手が気持ちのある戦い・素晴らしい試合をしてくれたと思っています。こんなチャンスをもらえたのは、いいタイミングを持ってると思うし、K-1プロの舞台でこれからスターになっていくことを楽しみにしています」
放送URL:決勝戦を生中継!SPマッチも開催!格闘代理戦争K-1 FINAL WAR #12
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