【競馬】天皇賞・秋 アーモンドアイ連覇の確率は0.0%? データが導く死角とは

ダノンプレミアム (C)Eiichi Yamane

『SPREAD』をご覧の皆さま、はじめまして。競馬評論家の田原基成と申します。

こちらではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく所存です。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

さて、データで紐解く今年の天皇賞・秋。まずはデータ分析から浮かび上がったキーワードをご覧いただきたい。

1.アーモンドアイ連覇の確率は【0.0%】?
2.クロノジェネシスが危険な人気馬であるデータ
3.データが導く2020天皇賞・秋 穴馬候補

衝撃的な数字が飛び出したところで、さっそく分析していこう。

著者プロフィール
<文:田原基成(たはらもとなり) 競馬評論家>
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。
twitterアカウントはこちら⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

アーモンドアイ連覇の確率は【0.0%】?

昨年の天皇賞・秋を3馬身差快勝、今年のヴィクトリアマイルは4馬身差圧勝。東京でズバ抜けたパフォーマンスを披露しているアーモンドアイ。

最大のライバルと目された毎日王冠勝ち馬サリオスは回避。絶対・相対評価ともに際立つ名牝のどこに死角があるのだろうか? 敗戦の可能性を見出せるデータがこちら。

・4歳で天皇賞・秋を制した馬の翌年成績【0-2-1-1】

上記4頭の内訳は、

・テイエムオペラオー
・ゼンノロブロイ
・ウオッカ
・ブエナビスタ

たかが1歳、されど1歳。4→5歳時の加齢によって、幾多の名馬が着順を落としているのだ。

人間にも同じことが言えるが、加齢とともに代謝は衰えていくもの。中間、陣営からは

「年齢的なズブさなのか、いつもより10キロくらい立派な体がなかなか絞れてこない」

と嫌なニュアンスのコメントが……決して盤石とは言い切れない。

史上初の芝GI8勝目を目指すアーモンドアイ。馬場適性を踏まえると馬券圏外は考えにくいところだが、負ける可能性は頭に入れておくべきだろう。

クロノジェネシスが危険な人気馬であるデータ

年明けの京都記念を勝利。大阪杯2着後、渾身の仕上げで臨んだ宝塚記念で見るものを驚かせる圧勝劇を演じたクロノジェネシス。

進化を続ける4歳牝馬が挑む秋の盾制覇。目下の勢いなら実現可能のミッションに思えるが……同馬にのしかかるマイナスデータがこちら。

・稍重-重の芝GI成績【2-0-0-0】
・良馬場の芝GI成績【0-2-2-1】

ご覧のとおり、2戦2勝と良績が集中するのは時計のかかる渋った馬場コンディション。速い上がりが要求される良馬場芝では切れ負けしてしまうケースが目立っている。

なお、良馬場芝で惜敗を喫した4戦の勝ち馬は

・ダノンファンタジー
・グランアレグリア
・ラヴズオンリーユー
・ラッキーライラック

4頭中3頭がディープインパクト産駒による勝利。切れ味に定評がある同産駒の餌食に遭っており、強豪ひしめくGIレベルの馬場適性においては偏りがある馬であることが見て取れる。

週末の東京競馬場は好天予報。さらに高速馬場化の要因となるBコース替わり、スロー濃厚の展開と厳しい条件ばかり。国内最強馬の称号を得るための道のりは険しいものと言えそうだ。

データが導く2020天皇賞・秋 穴馬候補

少なからぬ不安要素を抱える今年の人気馬2頭。では、アーモンドアイ、クロノジェネシスに先着しうる穴馬はいるのだろうか?

<穴馬候補1 ダノンキングリー>
重賞3勝、ダービー2着をはじめとした実績は申し分なし。同馬で強調できるデータはこちら。

・前走から中2カ月以上の休み明け成績【3-0-0-0】
・秋の東京芝成績【2-0-0-0】

高速馬場傾向が顕著な秋の東京芝。その条件において負け知らず、負かした相手はインディチャンプ、アエロリット、カレンブーケドールとGI連対歴のある強豪がズラリと並ぶ。得意の休み明けローテも良い方向に作用する可能性ありと捉えたいところだ。

<穴馬候補2 ダノンプレミアム>

同じ「ダノン」冠からもう1頭。こちらもデータから紐解く。

・1000m通過60秒以上【4-0-0-1】
・1000m通過59秒9以下【2-2-0-2】

スローの上がり勝負で喫した敗戦は2018年のダービーに限定。それ以外は全勝、ワグネリアンやリスグラシューを完封した事実は気に留めておくべきだ。確たる逃げ馬不在でスロー濃厚な今年の天皇賞・秋。想定されるペース通りなら侮れない1頭と言える。

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