【競馬】アルゼンチン共和国杯のハンデ55キロに“盲点”が潜む

狙いはフルゲート18頭のAR共和国杯

今週はGI谷間の週となり、日曜は阪神でみやこS(GIII)、東京でアルゼンチン共和国杯(GII)が行われる。今年のみやこSは、京都競馬場が改修工事のため阪神開催。過去の傾向は通用せず、それだけに穴馬台頭の可能性はあるものの、残念ながら今年は10頭立てと頭数が落ち着いた。狙いをフルゲート18頭のアルゼンチン共和国杯に定めたい。

アルゼンチン共和国杯の歴代勝ち馬には、スクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、ゴールドアクター、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、と後にGI馬となった馬がズラリ。2着馬にも、ジャガーメイル、アーネストリーなどが名を連ね、いわゆる「出世レース」と言える。

しかしながら、昨年は5人気タイセイトレイルが2着に入り、3連単2万3070円。一昨年は11人気マコトガラハッドが3着に好走し、3連単4万9460円の万馬券が飛び出た。ヒモ荒れを起こしやすいレースと見ていいだろう。

ハンデ55キロの中から穴馬をチョイス

ヒモ荒れの要因は、やはりハンデ戦という舞台。春の重賞・GI戦線で善戦した有力馬と、オープン・条件戦から這い上がってきた馬、あるいはオープン・条件戦ですら勝ちあぐねてきた馬との実力差に、“ハンデ”というファクターが加わるだけで、その結果はガラリと変わってしまう。

とはいえ、軽ハンデ=好走の条件とは言えず、過去10年、48キロから50キロの軽ハンデが3着以内に入った例はゼロ。馬券圏内は51キロからで、勝率24%でトップは56キロの6勝となっている。

56キロ以上を背負う馬は、さすがに実績馬が多いため、さらに絞り込んで、過去10年で勝利は3.0%と低くも、連対率15.2%、複勝率30.3%のハイアベレージを出している55キロの馬に照準を絞ってみたい。

トップハンデの馬とは春に差のない競馬

今年のハンデ55キロは18頭中7頭。このうち、穴馬として推奨したいのが、トーセンカンビーナだ。今年、3勝クラスを勝ち上がって挑んだ阪神大賞典で2着と好走し、続く天皇賞・春では後方から追い込んで勝ち馬・フィエールマンに0秒7差の5着。

その時の4着馬・ユーキャンスマイルとは0秒3差で、今回は同馬がトップハンデの58キロ。トーセンカンビーナは55キロで、ユーキャンスマイルとの3キロ差は、天皇賞・春の着差だけを見れば、“オイシイ”ハンデだ。

前走・オクトーバーSは3人気で12着と大敗したが、これが転厩初戦。転厩後に熱発があったという事実も、敗因に挙げていいはずだ。当初予定していた京都大賞典をスライドし、じっくりと立て直してきた今回。ガラリ一変があってもいい。

著者プロフィール
<文:山田剛(やまだつよし) 『SPREAD』編集長>
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。

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