【ヨークシャーオークス】怪物スノーフォール 欧州3カ国オークス制覇で見えた「ディープ産駒の凱旋門賞制覇」

ヨークシャーオークスを圧勝したスノーフォール(C)Getty Images

ヨークシャーオークス(GI、芝約2400m)は現地時間19日、イギリスのヨーク競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のスノーフォール(牝3、A・オブライエン厩舎)が優勝した。

7頭立ての3番ゲートから発走したスノーフォールは、道中は後方2番手から追走。長い直線に入ると、父ディープ譲りの鋭い切れ味であっさりと抜け出し、後続に4馬身差をつける快勝劇。初めての古馬相手のレースで、GI2勝馬ワンダフルトゥナイトらをものともせず、英オークス愛オークスに続いて、英愛仏の3カ国オークス制覇となった。

勝ちタイムは2分26秒61(良)で、昨年優勝馬のラヴより4秒70、一昨年優勝馬のエネイブルより3秒29も速く、近年では優秀な時計。17年に、3歳牝馬で英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを制して凱旋門賞制覇につなげたエネイブルと同様の軌跡をたどるスノーフォールが、秋の大一番でも大いに期待を抱かせる存在となった。

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■鞍上も調教師もスノーフォールを絶賛

英オークスの16馬身差、愛オークスでの8馬身半差に続き、この日も4馬身差の圧勝劇だったスノーフォール。レーシングポスト電子版によると「彼女は特別な感触を与えてくれた。あっという間にレースが終わってしまった」と、鞍上のライアン・ムーア騎手の談話を掲載。「今日のパフォーマンスは期待通り。このまま秋までいってくれることを願っている」と、さらなる活躍に期待を寄せている。

また、ヨークシャーオークス6勝目を達成したエイダン・オブライエン調教師も、この日のパフォーマンスに興奮を隠しきれない様子。アイリッシュレーシング電子版によると「彼女は素晴らしい牝馬。ディープインパクト産駒で、お母さんがガリレオ産駒。血統がすごいし、常に成長している」と、高く評価し、「秋へ向けて準備するつもり。関係者と話をして決めるが、凱旋門賞の前にもう一戦する可能性は高いと思う。トライアルを使うのか、直行するのか決めます」と、秋の大一番へ向けての展望を語っていた。

この勝利で、大手ブックメーカーは軒並み、凱旋門賞でスノーフォールを単独の1番人気に設定。ヨークシャーオークス前までは、3~4倍台に設定されていたオッズも引き下げられ、ウィリアムヒルでは2.25倍、パディー・パワーでは2.5倍になるなど、ますますその評価を高める結果となった。

■凱旋門賞はA・オブライエンvsゴドルフィンで展開か

凱旋門賞はスノーフォールが中心の様相だが、3歳馬を中心に、ライバルも強力なメンバーの参戦が予想される。その筆頭格が、ゴドルフィン所有で、フランケル産駒のアダイヤー(牡3、C・アップルビー厩舎)。今年の英ダービー馬で、7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは、ドバイシーマクラシック覇者のミシュリフや、昨年のヨークシャーオークス覇者ラヴといった強力な古馬勢を撃破し、一躍有力候補に名乗りを上げた。

同じくゴドルフィン所有で同厩舎、フランケル産駒のハリケーンレーン(牡3、C・アップルビー厩舎)も侮れない1頭。英ダービーでは、前記アダイヤーの3着に敗れたが、愛ダービーでGI初制覇を果たすと、凱旋門賞と同舞台のパリ大賞も6馬身差の快勝。ゴドルフィン&C・アップルビー厩舎の2頭が、同世代の牝馬を迎え撃つ構えだ。

セントマークスバシリカ(牡3、A・オブライエン厩舎)は、スノーフォールと同厩舎のライバル。今年の仏ダービー馬で、エクリプスSではミシュリフらを破り、一躍脚光を浴びた存在。今年はA・オブライエンvsゴドルフィンの3歳馬による激しい争いが期待されそうだ。

日本からはクロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇厩舎)とディープボンド(牡4、栗東・大久保龍厩舎)が参戦予定。ウィリアムヒルのオッズでは、クロノジェネシスが14倍、ディープボンドが25倍と伏兵の域を出ないが、強力な海外勢にどこまで対抗できるか注目したい。

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文・SPREAD編集部


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