【ローズS/危険な人気馬】桜花賞馬ですら大敗の臨戦過程など“不安材料多し” 血統面でもコース相性悪く「信頼は寄せられない」

【ローズS/危険な人気馬】桜花賞馬ですら大敗の臨戦過程など“不安材料多し” 血統面でもコース相性悪く「信頼は寄せられない」

今週は秋華賞トライアル、第43回ローズS(GII、芝1800m)が阪神競馬場で行われる。

今年は、オークス馬カムニャックをはじめ、同3着タガノアビーや、同4着パラディレーヌ、NHKマイルC3着チェルビアットに、阪神JF2着ビップデイジーふとなど、世代GIで上位を賑わせた馬が多く参戦。対して、スイートピーS勝ちのルージュソリテールや、3連勝中の上がり馬ミッキージュエリー、無敗のセナスタイルなど、上がり馬も秋のビッグタイトルへ向けて虎視眈々。秋華賞の切符獲得へ激しい戦いが期待される。

そんな中、NHKマイルC3着の実績光るチェルビアットが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

◆【ローズステークス2025/大口投票】1人気カムニャックに集中、発走直前に状況変わるか 14日の高額投票最新状況を随時更新中

■鞍上込みで人気沸騰も、今回は見送りが賢明な理由

チェルビアットはGI2勝ショウナンパンドラの半妹として期待の大きい1頭。初勝利まで4戦を要したが、重賞初挑戦となったフィリーズレビューでは、鋭い決め手を発揮して14番人気をあざ笑うかのように2着に好走。続く桜花賞では6着に敗れたが、前走NHKマイルCでは12番人気ながら、パンジャタワーからタイム差なしの3着に激走し、世代トップクラスの力を見せつけた。秋は11年前に姉が制した秋華賞へ向けてローズSから始動。ここは何が何でも権利を獲得したいところだろう。

とはいえ、姉ショウナンパンドラの父ディープインパクトから、チェルビアットは父ロードカナロアに変わり、やや短距離志向なのは否めない。キャリアでも唯一の勝ち鞍は芝1200mで、2歳時に芝1800mは一度経験しているものの、掲示板には入れなかった。今回は久々の中距離戦への対応がカギを握るだろう。

ロードカナロア産駒も、芝1800m戦では重賞5勝をマークしているが、阪神芝1800mでの重賞は【0.1.1.6】で未勝利。2023年ローズSでは、のちにエリザベス女王杯を制しているブレイディヴェーグが、1番人気で2着と取りこぼしているように、コースとの相性は決して良くはなく、血統面からは、大きな信頼は寄せられない。

■戦歴から浮かび上がる2つの懸念

前走マイル戦という点もマイナス材料。過去10年のローズSで、レースを問わず前走芝1600m戦だった馬は【1.0.2.13】の成績で、これが20~22・24年に中京芝2000mで施行された年を除き、阪神芝1800mのローズSに限ると【1.0.0.11】で、さらに成績は良くない。桜花賞やNHKマイルCからの直行も連対例はなく、16年桜花賞馬ジュエラーも、直行でローズSを使い、2番人気で11着に大敗している。前走でマイルGI好走も、即通用するとは限らないのがローズSの特徴といえるだろう。

またチェルビアットは、すでに7戦のキャリアを要している点も懸念材料。過去10年のローズSでは、優勝馬10頭中9頭が、キャリア5戦以下の馬が占めており、キャリア7戦以上では【1.3.7.62】で、勝ったのは19年ダノンファンタジーのみ。しかも同馬はすでに阪神JFを制しており、GI勝ちのないキャリアの多い馬は、厳しい戦いを強いられている。

チェルビアットは、フィリーズレビューやNHKマイルCなど、人気薄の際に好走する穴メーカー。今回は鞍上にルメールを迎え、前走実績なども加味されて、ある程度の注目を集める存在となるだろう。しかし、距離・血統面の不安や、臨戦過程、キャリアの多さなど、懸念材料が多く、人気ほどの妙味はないと考え、少なくとも「頭」勝負は避け、場合によっては「消し」でいってみたい。

ローズステークス2025 最新予想コラム一覧

【馬柱】直近5走成績、展開予想、過去10年、大口投票も一目瞭然!

【阪神】 関西TVローズS

【中山】 朝日セントライト記念

【阪神】 チャレンジカップ

【出走表一覧】今週末の各レース馬柱はこちら

特集・有名人予想・過去10年データなど

◆【ローズステークス/セントライト記念2025予想】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 前週7人気1着「伏兵」◎を指名!

◆【ローズステークス2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

◆【セントライト記念2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

追い切り評価

◆【追い切り診断】打倒カムニャック一角に「S」の最高評価 厩舎鉄板の「理想的な調整過程」 “一級品”の末脚に磨きかかる

◆【追い切り診断】想定“6人気前後”に高評価「A」 十分過ぎるほど乗り込み、楽々高速時計「ベストの状態」で権利取りへ

データ分析・枠順傾向・穴馬など

◆【枠順傾向】パラディレーヌに“連対率41.7%” 外枠優勢も人気サイドは取りこぼし多数……一発を秘める伏兵は

◆【データ攻略】カムニャックとミッキーマドンナの「買い or 消し」 秋華賞トライアルで“馬券軸一択”該当は

◆【前走ローテ】オークス馬カムニャックを後押しする“連対率100%”データ 別路線組に灯る「1.3.1.3」の好走傾向

【無料】全頭診断、外厩リスト…あわせて読みたいWinsightコラム

◆【ローズステークス2025/AI見解】AIが高評価した「台風の目」候補は? 西の秋華賞前哨戦から注目馬をピックアップ

◆【ローズステークス2025/全頭診断】カムニャックに「3.1.0.1」鉄板級データ該当 “穴妙味をそそる”想定10人気以下は

◆【セントライト記念2025/全頭診断】ミュージアムマイル撃破の可能性を秘める“メイチ仕上げ組” 波乱含みの菊花賞トライアル

◆【ローズステークス2025/外厩リスト】昨年11人気3着セキトバイーストなど“チャンピオンヒルズ”が近年で頭角現す

◆【トレセンのウマい話】夏の勢いを味方できるか 「昨年19勝、今年北海道だけで20勝」の騎手に熱視線

◆【ローズステークス2025/DATAピックアップ】前走オークス組“圧倒的”も 別路線の好走パターンに「複数合致」の注目穴馬とは

◆【ローズステークス2025/過去10年データ】前走オークス組「6-2-3-35」 秋華賞トライアルで注目すべき好走傾向は

◆【チャレンジC2025/過去10年データ】前走3番人気以内「7勝、2着8回」 開催時季変更の難解重賞を傾向で読み解く

◆【セントライト記念2025/過去10年データ】父SS系×母父ND系は「馬券内率40.0%」 3日間開催を勝って締めるヒントをあぶり出す

◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya