■ジャスティンカフェ
【中間調整】昨年前半は東京新聞杯4着、ダービー卿CTで2着という滑り出し。賞金の大幅加算には至らず、大目標の安田記念に登録するも除外となってしまった。その“鬱憤晴らし”と言えた昨年エプソムCでようやく重賞初勝利。昨年秋はマイルCSで0秒1差3着に入っており、マイル戦線における最上位級の実力馬だ。
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今年も始動戦は予定通り東京新聞杯。年明けに放牧先から栗東へ戻り、1月14日に坂路ラスト2F13秒1-12秒4(馬なり)と悪くない加速を披露。以降坂路追いを重ねてジワジワと心肺機能を高めるいつも通りの調整をこなし、26日金曜には自己ベストを大幅に更新する4F49秒4(強め)という猛時計を叩き出した。
【最終追い切り】レース当週はCW追いで実戦感覚を養うのもいつも通り。坂井騎手が騎乗し、2頭を追走する3頭併せを行った。直線入口で2頭をロックオンした際、テンションが一気に高くなったようだが、鞍上がきっちり制御。オーバーワークとならないようジワジワと加速し、それぞれと併入としている。
【見解】1週前に猛時計をマークできており、高い脚力をアピールするとともに体調面も万全のよう。しかしそこで植え付けられた前進気勢が意識として残っていたし、太め解消のため序盤から出していったことも災い。最終追いでは早めにテンションを上げ、いわゆる“引っ張り切り”となるシーンがあった。その影響で、肝心の直線でスパッと弾けさせる動きが、ソコソコに留まってしまったあたりは気になるところ。今年は安田記念出走への賞金は現状足りている計算で、ここでそこまでシャカリキに仕上げている感もない。人気ほどの信頼まではどうか。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。