【スプリンターズS/危険な人気馬】強力6歳世代一角に「馬券内率3.1%」の黄信号 かみ合わない“リベンジ組”の歴史も

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今週は秋のGI開幕戦で短距離界の頂上決戦、第59回スプリンターズS(GI、芝1200m)が中山競馬場で行われる。

今年は、高松宮記念覇者サトノレーヴをはじめ、昨年のスプリンターズSを制したルガル、同2着トウシンマカオ、一昨年の覇者ママコチャや、セントウルSを制したカンチェンジュンガ、悲願のGI奪取を狙うナムラクレアなど、国内の一線級スプリンターが集結。加えて、香港からの刺客ラッキースワイネスのレースぶりにも注目が集まる。

そんな中、重賞5勝のトウシンマカオが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■前年2着馬のリベンジに高い壁

昨年のスプリンターズSでは、伏兵ルガルにクビ差及ばず2着に敗れたトウシンマカオ。3歳時から4年連続で重賞制覇を果たすなど、GII、GIIIの前哨戦では無類の強さを発揮。しかし高松宮記念に挑戦すること3度、昨秋は香港遠征にも挑んだが、GI通算【0.1.0.6】と結果を残せていない。6歳を迎え、残されたチャンスは多くはなく、悲願成就といきたいところだが今回もその壁は高いのではないか。

ロードカナロアやレッドファルクスの連覇など、リピーターの台頭が目立つスプリンターズS。その中で過去10年において、前年の2着馬が翌年のリベンジを目指して7頭が出走したが、結果は以下の通り。

サクラゴスペル【15年2着→16年16着】
レッツゴードンキ【17年2着→18年5着】
ラブカンプー【18年2着→19年15着】
モズスーパーフレア【19年2着→20年10着】
ダノンスマッシュ【20年2着→21年6着】
ウインマーベル【22年2着→23年6着】
マッドクール【23年2着→24年12着】
トウシンマカオ【24年2着→25年?】

全馬が着順を落としており、最後に前年2着からリベンジに成功したのは2015年ストレイトガールのみ。同馬は同年にヴィクトリアマイルを制してGIホースに輝いていた実績馬だ。またスプリンターズSの勝ち馬は、意外にも同レース初出走組が多く、前年敗戦から巻き返した例は2頭しかいない。前年2着に好走していたからといって、翌年の好結果には結びついていないのが実情である。

■昨年と今年で明暗分かれる“臨戦過程”

前走セントウルS組は、過去10年で【4.4.1.44】と最多の4勝を誇る主要ステップとなっているが、1着馬が【2.3.0.5】、2着馬が【1.1.0.8】と、馬券圏内のほとんどがセントウルSで連対を果たしていた馬。一方、3着以下は【1.0.1.31】で信頼度はグンと落ちる。さらに、0秒1差以上の負けとなると【0.0.1.31】複勝率3.1%と悪化。トウシンマカオは昨年、セントウルSを制して本番も2着に好走したが、今年はセントウルS3着からの臨戦となり、好ましくない状況だ。

ちなみに、過去10年の枠番別成績を見ると、1~4枠が【7.6.9.58】で、5~8枠が【3.4.1.71】となっており、内寄りの枠に入った馬が好走しやすい。その上、5歳以上の馬に限ると、1~4枠【4.4.5.44】に対し、5~8枠は【1.1.0.46】と、さらに外めの枠では好走率が悪くなる。トウシンマカオはなぜか外寄りの枠に当たることが多く、国内23戦中15戦が5~8枠からの発走だ。今回も外めの枠を引いてしまった際には、信頼度はさらに乏しくなる。

短距離戦線で長らく活躍し続けているトウシンマカオだが、GIでは壁が立ちはだかる、いわゆる“トライアルホース”の印象は拭えない。昨年2着馬のリベンジ組がなかなか好結果を得られていない点や臨戦過程など、強調材料に欠く状況で過信禁物。少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya