今週は3歳のマイル王決定戦、第31回NHKマイルカップ(GI、芝1600m)が東京競馬場で行われる。
今年は、皐月賞から臨戦する昨年の2歳王者カヴァレリッツォをはじめ、唯一の重賞2勝馬ダイヤモンドノットや、NZT覇者レザベーション、チャーチルダウンズC覇者アスクイキゴミと、前哨戦を制した2頭も揃って参戦。加えて、朝日杯FS3、4着のアドマイヤクワッズやエコロアルバ、フィリーズRを制したギリーズボールなど、世代のマイル王を争うのにふさわしいメンバーが集結した。
そんな中、NZT2着のロデオドライブが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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目次
■中山マイルのみのキャリアとテン乗り…過去凡走馬に酷似
ロデオドライブは、昨年暮れの新馬でデビュー勝ちを決めると、3月の1勝クラスでは、1分32秒1と好タイムで快勝。前走のNZTでは、単勝1.7倍の支持を集め、レザベーションには敗れたが、勝ちに等しいクビ差の2着。デビューから3戦、すべて上がり最速をマークする末脚が武器で、新馬戦で破ったカナルサンマルタンが、先週のスイートピーSを勝ち、2戦目で下したメイショウハチコウは、プリンシパルSを制覇するなど、戦ってきた相手関係からも同馬の注目度はヒートアップしそうだ。
しかし、ロデオドライブの過去3戦はすべて中山の芝1600m戦。今回初めての東京コースとなる点は、大いに気にかかるところだ。過去10年のNHKマイルC優勝馬10頭中8頭は、すでに東京を経験済みの馬で、コース経験値は大きな武器となる。ちなみに、未経験だった2018年ケイアイノーテックは朝日杯FS、21年シュネルマイスターは弥生賞と、GIやクラシック路線のレースへ出走歴があった点を鑑みると、ロデオドライブの実績では物足りない印象を受ける。
また、中山しか出走歴がない点も不安材料。過去10年のNHKマイルC出走馬の中で、唯一ロデオドライブと近しい戦歴だったのが、2020年ルフトシュトローム。同馬は中山マイル戦のみの出走歴で、デビューから3連勝でNZTを制して本番に臨んだが、NHKマイルCでは4番人気に押されて5着に敗れている。しかも今回と同様、レーン騎手のテン乗りという点も酷似。
その乗り替わりという点では、過去10年、継続騎乗の場合は【7.4.3.81】で、乗り替わりの場合は【3.6.7.68】の成績となり、継続騎乗のほうがやや優勢である。さらに、乗り替わり時の3勝は、6番人気以下による伏兵が勝利しており、1~5番人気では【0.4.0.15】の成績で、2着には来るものの勝ち切れず、トータルで人気ほどの期待には応えられていない。乗り替わりは伏兵を狙え、が最適解だろう。
そして、ロデオドライブの過去3戦は、スロー~ミドルペースのレース。NHKマイルCでは、2021、25年のように1分31秒台が出たようなハイペースで展開されるケースが多く、ペースへの対応力も求められる。同馬の先行力は武器であるが、勝ちパターンの、ゆったり運んで終いの脚を活かす、という展開にならなければ終い失速というシーンも目に浮かぶ。
ロデオドライブは、まだキャリア3戦で重賞も未勝利。それでも、前走の内容や、レーン騎乗で評価は高くなり、人気を集めることとなるだろう。しかし、前記で記した不安材料や、レーン×辻哲英コンビの通算成績は【0.0.0.3】、レーンのNHKマイルC成績は【0.0.0.5】と、信頼度は決して高くない。これらのことを踏まえ、妙味を考慮すると少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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