【安田記念/追い切り診断】“想定8人気”前後に高評価「A」 数字以上に濃い内容 「嫌な状況を受け入れる訓練」で課題克服へ

【安田記念/追い切り診断】“想定8人気”前後に高評価「A」 数字以上に濃い内容 「嫌な状況を受け入れる訓練」で課題克服へ

第76回安田記念(7日/GI、東京芝1600m)には、4度目の挑戦で悲願のタイトルを目指すガイアフォース、昨年17着から巻き返しを期すトロヴァトーレ、高松宮記念4着のパンジャタワーなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「セイウンハーデス」を取り上げる。

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■セイウンハーデス

前走の大阪杯5着は評価の難しい一戦だった。確かに理想の形ではなかったが、それでも崩れなかった点には意味があるように思う。他馬を気にしやすい同馬が窮屈な位置で踏ん張れたのだから、精神面に成長があったということ。元来は高い脚力を秘めた馬。完成期を迎えつつある今、その能力を発揮できる幅が少しずつ広がってきている印象を受ける。

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1週前は栗東CWコースで3頭併せ。6F81.2-66.2-51.6-36.3-11.3。この追い切りの主目的は明白だった。速い時計を出すことではなく、あえて僚馬を外から被せる形で精神面への負荷を与えること。従来であればハミ受けが悪化し、首の使い方も硬くなりがちな状況だが、この日は違った。道中は僚馬に挟まれながらもリズムを維持。多少気にする素振りは見せたものの、自ら走ることを止めようとはしない。直線では外からプレッシャーを受けながらも、前にいるパンジャタワーとの差を詰めながら大きな完歩を保ったままフィニッシュ。数字以上に内容の濃い一本だったように映る。最終追いもパンジャタワーに遅れをとったが、力強い登板で迫力十分。派手な時計こそ求めていないが、余力十分のままラストをまとめた内容には好感を抱く。

シルバーステート産駒らしい持続力と脚力の高さは元々備わっていた馬。その一方で精神面の難しさが能力発揮を妨げていた印象が強かった。しかし、この中間は調教内容そのものが「嫌な状況を受け入れる訓練」に寄せられており、その成果も少しずつ表れていた。以前なら被されるとフォームが崩れ、後肢の踏み込みまで甘くなっていたが、今は体幹を保ったまま走れる時間が長くなった。もちろん気性面の課題が完全に解消されたわけではないだろう。ただ、競馬の幅は確実に広がってきた。広いコースで自分のリズムを守れれば距離そのものは十分こなせそうであり、持ち味である長く良い脚を生かせる条件なら面白い存在。これまでとは少し違う景色を見せてくれるのではないか。

総合評価「A」

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