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【W杯】吉田麻也、冨安健洋の二枚看板を欠くも不安なし 日本代表、勝ち点3必須の中国戦へ

【W杯】吉田麻也、冨安健洋の二枚看板を欠くも不安なし 日本代表、勝ち点3必須の中国戦へ
サッカー日本代表・森保監督 (C)Getty Images

日本代表は27日、FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選・中国戦に臨む。日本はここまでB組2位につけており、このまま行けば本大会進出は叶うが、3位オーストラリアとの勝ち点差はわずかに「1」。3位で最終予選を終えた場合、プレーオフに回ることになり、これまで以上に熾烈な戦いが待っている。

2位以内をキープし、ストレートにW杯切符を手に入れるためにも、27日中国戦と2月1日の首位サウジアラビア戦は絶対に落とせない試合となる。今回のホーム2連戦を含めて、最終予選は残り4試合。取りこぼしは許されない。

◆【スケジュール一覧】日本代表2022年全日程

■2人の穴を埋める大津高コンビ

吉田麻也(サンプドリア)、冨安健洋(アーセナル)が負傷のために、今回のホーム2連戦は不在。最終予選において、この2人を同時に欠く事態は初。これまで日本を支えてきたセンターバックコンビが揃わないことで、守備陣が不安視されている。しかし、“代役”として期待がかかる谷口彰悟(川崎F)、植田直通(ニース)も吉田・冨安に負けず劣らずの実力者であり、心配無用だ。

谷口が「いつ出番が来てもいいようにというのは、普段から自チームでのトレーニングでも意識して、ずっと継続して準備してきているつもりです」と話せば、植田も「今回来ているセンターバックの選手たちとは、練習のなかでも何度かやってきていますし、これまでずっと一緒に予選を戦ってきたというのもあるので、そこは問題なくやれると思っています」と協会公式サイトを通じてコメント。両選手とも“準備万端”を強調した。

また、谷口と植田はともに大津高(熊本)出身。先の全国高校サッカー選手権で準優勝に輝いた母校の後輩たちに負けないパフォーマンスを見せたいところだ。

■久保、FKキッカーも託されるか

そもそも、中国相手に攻め込まれ、センターバックを含めて守備陣が慌てる姿は想像しにくい。個々の実力差は明らかであり、昨年9月の対戦でも中国は5バックを敷いて、ドン引きしてきた。むしろ、今回も引かれた相手をどう崩し、得点を奪うのか、そこがポイントになる可能性がある。

キーマンは久保建英(マジョルカ)、堂安律(PSV)の東京五輪で主軸を担った2人だろう。2人とも違いを生み出せる選手で、攻撃が停滞した場合、アクセントを付けてくれるはずだ。特に昨年9月以来の代表復帰となる久保には、FKキッカーとしての役割も求められそうだ。15日のスペイン国王杯・エスパニョール戦では、約20メートルの直接FKを見事に沈めており、その再現に期待がかかる。

中国は監督が代わり、選手起用やシステム、戦術が読めない状況。日本はキックオフ後、ピッチで選手が判断し、軌道修正が必要な場面も出てくるかもしれない。もちろん、ベンチにも戦況を見極め、打つべき手を素早く打つことが求められる。それでも、実力的には日本が上位であることは間違いなく、ノルマである勝ち点3は逃せない。

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文・SPREAD編集部