【フィギュア】ワリエワ、3月の世界選手権出場か ロシア選手の参加可否についてISU沈黙 

カミラ・ワリエワ(C)Getty Images

スポーツ界はロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、様々な形でロシアに「NO」を突き付けてきた。国際オリンピック委員会IOC)や国際サッカー連盟FIFA)、国際体操連盟FIG)など多くの団体や各国協会・連盟が、ロシア国内での国際試合を認めない方針を表明したり、ロシア選手の大会参加を拒否するなど“制裁措置”を次々明らかにしている。

しかし、3月に世界フィギュアスケート選手権を控え、早急に態度を明らかにすべき国際スケート連盟ISU)は、ロシア選手の出場について現在のところ沈黙。カミラ・ワリエワのドーピング疑惑もあり、本来なら真っ先に態度を鮮明にすべきISUに対し、困惑の声が広がっている。

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■開催国フランスはロシア機の発着禁止

ワリエワは北京五輪から帰国後、すぐに練習を再開。ドーピング疑惑が解消されていないにもかかわらず、フランスで3月21日開幕の世界選手権出場に向けて準備しており、報道によると、ロシア・フィギュアスケート連盟はウクライナ侵攻後も選手の派遣について自信を見せているという。

世界選手権の出場可否について決定権を持つISUは、公式ホームページで「ウクライナの国民と国全体に思いを寄せています。ISUは、この紛争の影響を受けたすべての人々に連帯感を表明します」などと記しているものの、ロシア選手の出場についてはイエスともノーとも言及していない。

一方、ノルウェー・スキー連盟は、3月に同国で開催されるW杯(アルペンやジャンプなど)に「ロシア選手の参加を望まない」との声明を発表。また、2022年サッカーW杯カタール大会欧州予選(プレーオフ)で、ロシアと対戦するポーランドは試合拒否を表明。ロシアが勝ち上がった場合、対戦する可能性のあるスウェーデンとチェコも対戦を拒む意向を示している。このようにロシア排除の動きが起きる中、ISUはウクライナ侵攻、ドーピング疑惑などで揺れるロシア選手の出場を認めるのだろうか。

世界選手権の行われるフランスは、ロシア機の乗り入れをすでに禁止。ロシア側は飛行機以外の手段で入国することを検討中と報じられているが、SNS上では当然、「(ISUは)参加拒絶を」という声が上がっている。ただ、ISUがメッセージを発していない現時点では、世界選手権は通常開催の流れとなっている。もしワリエワがロシア代表に加わり、メダルを獲得した場合、北京五輪で見送られた授与式は行われるのか。ロシア選手が参加した場合、他国の選手は辞退するかもしれない。出場を容認すれば、混乱は明らか。ISUの対応に注目が集まっている。

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文・SPREAD編集部


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