【ドバイシーマC/3連複15点勝負】日本馬5騎から選ぶ“軸馬” 狙いは「妙味ありの外国勢」

 

【ドバイシーマC/3連複15点勝負】日本馬5騎から選ぶ“軸馬” 狙いは「妙味ありの外国勢」

日本時間26日深夜、UAEのメイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は8競走に、日本から22頭の精鋭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬旋風が吹き荒れる可能性も夢ではない。

ここでは、日本で馬券が発売される4競走について、有力馬、穴馬をピックアップしていきたい。本稿で日本馬5頭が参戦し、中長距離ナンバーワンを決する8R「ドバイシーマクラシック(GI・芝2410m)」を攻略する。

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■意外と勝てないのは日本勢

過去、日本からは毎年のように幾多の実力馬が参戦し、激闘を繰り広げてきたドバイシーマクラシックだが、優勝したのは2006年ハーツクライと、14年ジェンティルドンナの2頭のみで、意外と勝ち星を挙げていないのが事実。今年も英国勢5頭が参戦するなど、欧州vs日本の構図でレースは展開されそうだ。

さらに今年は、例年以上にレベルが高く、実力拮抗のメンバー構成で、どの馬にもチャンスがありそう。日本で馬券が発売された17年以降(20年は中止)、複勝圏内は1~6番人気で占められており、比較的荒れないレースとなっているが、今年は、人気に隠れた実力馬の台頭も予想され、思わぬ高配当が飛び出しそうな予感が漂う。

日本で馬券が発売されるため、過剰に日本馬へ人気が集中してしまうのは仕方がない。しかし、実力が拮抗している上、日本馬の勝ち味に遅いレースの特徴を考えると、配当妙味も含め、外国馬から馬券を組み立てていきたい。

■妙味込みで外国勢にロックオン

まず外せないのが、地元のユビアーだ。連勝して臨んだ前走のブリーダーズカップターフでGI初制覇。後方からレースを進めるタイプで、直線の長いメイダンの芝コースは、この馬にとって大きなアドバンテージになるだろう。さらに、父ドバウィで、当レース過去5回中3勝を挙げているミスタープロスペクター系というのも大きな魅力。鞍上のW.ビュイックは、17年から3連覇を果たすなど、レースを熟知している騎手だけに、強調材料は多い。

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フクムはGI勝ちこそないものの、前哨戦のドバイシティーオブゴールドを制しての参戦。13戦のキャリアで一度も掲示板を外したことのない安定感は魅力で、相手を問わず、しっかりと結果を残せる点はプラス材料だ。

W.ハガス師が送り出す2頭、アレンカードバイオナーも不気味な存在。前者は昨年のパリ大賞3着、英インターナショナルS2着とGIで好走、今季初戦はGIIIのウィンターダービーをきっちり制して、態勢は万全だ。後者は、昨年の英チャンピオンSで2着に好走し、前走の香港カップでは、ラヴズオンリーユーから1馬身1/4差の4着と、勝ち馬を物差しに考えても、日本馬と同等の実力があると捉えることができる。

また、昨年の香港ヴァーズで、グローリーヴェイズと差のないレースを演じたパイルドライヴァーは、主戦のM.ドワイヤーから、名手L.デットーリを鞍上に迎え、勝負気配がプンプン。これらUAE、英国勢に勝ち馬が潜んでいると考える。

■安定感抜群のステラヴェローチェに食指

日本勢は、出走メンバー中、レーディング最上位で、海外での実績も豊富なグローリーヴェイズや、ダービー馬シャフリヤール、前走のネオムターフカップで鮮やかな逃げ切り勝ちを演じたオーソリティらが注目を集めそうだが、ステラヴェローチェを1番手に取りたい。

なかなか勝ちきれないタイプだが、最強世代と言われる中で、昨年は牡馬三冠を皆勤し、3、3、4着とすべて差のない競馬。デビューから一度も掲示板を外してない安定感は、裏を返せば、どんな相手でも堅実に走れることの証明で、父バゴから、血統面でも馬場も合いそうなタイプだ。

国内でなかなか手が届かないビッグタイトルを海外で掴む、というのも歴史は繰り返す王道パターン。過日、闘病の末にこの世を去ったオーナーに向けての弔い優勝を、ドバイの地で勝ち取って欲しいという思いも込めたい。