【MLB】大谷翔平、「球速が上がり大きな復活を遂げた」と公式サイト 今後の課題は天敵ハイム対策

エンゼルス・大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は18日(日本時間19日)、敵地テキサス・レンジャーズ戦に「3番DH・投手」のリアル二刀流で出場。大谷は4回までに味方から2点のリードをもらったが4回裏、四球と死球でランナー2人を抱えたところで6番ジョナ・ハイムにレフト前ヒットを打たれ1点を献上。6回裏には一死後、5番カルフーンに右翼フェンス直撃の二塁打を許すと、次のハイムへの初球を暴投し、走者の三進を許した。その後、またもハイムに左前への二塁打を打たれ同点に追いつかれた。大谷は、94球とその回で降板。6回被安打6の2失点7奪三振2与四球で、勝敗はつかなかった。

試合は延長戦にもつれ込みタイブレイクに。エンゼルスは10回表に1点を取るもその裏、エンゼルスの守護神ライセル・イグレシアスがレンジャーズのロウに初球を右翼スタンドに運ばれ、5ー6で敗戦。リリーフ・エースがまたもサヨナラを許し同カード3連敗を喫した。

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■「勝敗はつかなかったが、大きな収穫も」

この日、大谷は勝ち星を挙げることはできなかったものの、現地メディアは大谷の速球の変化を大きく報じた。MLB公式サイトは、試合後の速報で「ストレートの球速が上がり大きな復活を遂げた」と伝えている。前回登板(5月11日対レイズ戦)では平均96マイル(約154キロ)だった速球が、今日の試合の平均98.6マイル(約158キロ)に上昇。立ち上がりから100マイル(約161キロ)超えの速球を連発。今季最速の100.8マイル(約162.2キロ)を2回も計測した。

エンゼルス地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は、自身のSNSで、「ストレートの平均98.6マイルは、彼のキャリアでも最速で、100マイル以上を8度記録したのは、キャリアでも2番目の数字だ」と紹介。試合後の速報記事では、「(大谷は)前回登板の時は球速が少し落ちており、本人も疲労感があったことを認めていた。今回、速度には問題がなかった」と評した。

■「課題は立ち上がりと天敵への対策」

今日の大谷の課題は、立ち上がりのコントロールだろう。エンゼルスのマドン監督は「(大谷が)7イニングを投げて、ウチがリードして、ブルペンは2人しか使わなくて済むような。それが、まず私が見たい設定かな」と話し、「8イニングでも、9イニングでもいいね。9イニング登板も回避はしないよ」と長いイニングを任せられることに期待していた。

しかし、フレッチャー記者はSNSでの速報で「コントロールは少し不安で、(初回は)無失点に抑えたが、23球(うちストライクは11球)を要した」と指摘。初回の大谷は、レンジャーズの2番から4番に対し、平均3ボールを与えるなど制球が定まらなかった。大谷は3試合連続でクオリティ・スタート(先発投手が6イニング以上を投げ、3自責点以内に抑える)を記録しているが、球数を減らしイニングを伸ばすことが求められそうだ。

今後、大谷とってハイムをどう抑えるのか、レンジャーズ戦での大きな課題となりそうだ。ハイムは4月にも大谷から満塁弾を放っている。今日の試合でも、ハイムは大谷から2打点。ハイムは前日の試合、指揮官からの配慮で休養を取っている。休養を与えられたハイムは、しっかりと結果を出し、対大谷の成績は5打数5安打、打率10割、7打点としている。ハイムを抑えることができれば今日の結果は大きく変わっていた可能性もある。

現地報道によれば、大谷の次回登板は26日(日本時間27日)からのブルージェイズとの4連戦の予定だ。

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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)


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