ドミニク・ティエムってどんな選手?「片手バックハンド」が武器の次世代クレーキング

男子プロテニスツアー最終戦「ATPファイナルズ」。その年最強のプロテニスプレイヤーを決める最終決戦が11月10日〜11月17日にかけてイギリスのロンドンで開催されている。

ファイナルズへの出場資格が与えられるのは、男子プロテニスツアー年間順位上位8選手のみ。大会ではまず8選手を4人ずつの2グループに分けてそれぞれで総当たりの予選が行われ、上位2名ずつ計4名による決勝トーナメントが行われる。

今季は全仏オープンで準優勝を果たすなど、ツアーで5勝を挙げた世界ランキング5位のドミニク・ティエム選手は4年連続4回目の出場。未だこの大会でラウンドロビンの突破経験がないものの、2018年の全米オープンでは8強入りを果たすなどハードコートも得意としており、今大会も活躍が期待されている。

ここからは、そんなティエム選手の経歴や人柄に迫っていく。

1993年9月、両親がテニスコーチのテニス一家に生まれる

1993年9月3日、テニスコーチの父母のもとに産まれたティエム選手はオーストリアのニーダーエスターライヒ州にある小さな街で育った。テニスを始めたのは彼が6歳になってからのことだ。

2010年の全仏オープンジュニアでジュニアグランドスラム初出場、同年のウィンブルドンジュニアにも出場するが、いずれも1回戦敗退。

しかし、翌2011年の全仏オープンジュニアでは準優勝、さらに同年の全米オープンジュニアでもベスト4に入るなど結果を残し、徐々に頭角を現すようになっていった。

2011年の全仏オープンジュニアで活躍するティエム選手 (c)Getty Images

2012年、19歳の若さでプロに転向

19歳となった2012年にはプロに転向。まず男子プロテニス下位ランクのITFサーキットツアーで腕を磨き、着実に戦績と世界ランクをアップさせていった。

2014年の全豪オープンでグランドスラム初出場。さらに同年のマドリード・オープンでは、当時世界ランク3位、同年の全豪オープンを制したスタン・ワウリンカ選手を破る大金星を挙げ、年間最終ランク39位と一気にジャンプアップを果たした。

ティエム選手(写真左)とワウリンカ選手(写真右)(c)Getty Images

23歳でATPファイナルズ初出場を果たす

2015年も着実に実力を伸ばしていき、ATPツアーで3勝。5月には今年のATPファイナルズにも出場しているアメリカのジョン・イズナー選手を撃破するなど、最終ランクを20位で終え、ATPファイナルズを狙える位置に来るまでの力を付けた。

そして2016年、いきなり2月のアルゼンチン・オープンでラファエル・ナダル選手相手に勝利を収めると、勢いそのままに同大会を優勝。

5月のBNLイタリア国際でもロジャー・フェデラー選手を倒すなど大物相手に立て続けに金星を挙げる活躍を見せる。

フェデラー選手(写真左)とティエム選手(写真右)(c)Getty Images

年間ランキングはついに9位に到達し、上位選手の故障による繰り上げ参加ではあったが、自身初のATPファイナルズに出場。着実にトッププレイヤーへの階段を登り続けた。

2年連続でGS決勝進出 4年連続のATPファイナルズ出場を果たす

2017年も前年に引き続き、大活躍。年間ランキングは自己最高の4位を記録し、2年連続でATPファイナルズ出場を果たすと、2018年には全仏オープンで自身初のグランドスラム決勝に進出。

ウィンブルドンを故障で欠場するも、8月の全米オープンではベスト8に進出し見事復活。年間ランク8位で3年連続のATPファイナルズ出場を決めた。

(c)Getty Images

そして迎えた今シーズン。再び全仏オープンで準優勝を果たすと、年間でツアー5勝を挙げ、ランキング5位でATPファイナルズに4年連続の出場を果たしている。

2年連続で全仏オープンで準優勝を果たしたティエム選手についた異名は、「次世代クレーキング」。現在はナダル選手がクレーキングとして名を馳せているが、ティエム選手はそのナダル選手を継ぐ存在として注目を浴びている。

ATPファイナルズではGS突破経験なし 自身初の4強入りを目指す

そんな大会での実績豊富なティエム選手だが、実は4回出場しているATPファイナルズではラウンドロビンの突破経験がまだ無い。クレーコートでの強さは群を抜いているが、グラスコートやハードコートではまだ目立った成績を残せていないのが現状である。

しかし、最近では2018年の全米オープンでベスト8、同年のサンクトペテルブルク・オープンで優勝を果たすなど、ハードコートでの成績も上がってきている。

ATPファイナルズはハードコートで行われるだけに、今年こそ自身初の4強入りに期待がかかる。

武器は「片手バックハンド」

これまで大きな故障もなく、まさに順風満帆といえるキャリアを積み重ねてきたティエム選手。そんな彼の武器は「強烈な片手バックハンド」だ。

2017年には、男子プロテニスツアーの公式YouTubeチャンネルにおける「NO.1ホットショット」企画において何度もピックアップされるほどのストロングポイントだ。

現在のプロテニスでは、バックハンドは両手で行うことが主流となっている。

片手では両手程のパワーが得られないことも理由の一つだが、ティエム選手の場合はコーチの「いつか片手が主流となる」という言葉を信じ練習に練習を重ね、ついに最強の片手バックハンドを手に入れたと言われている。

日本食とサッカーが大好き

得意の片手バックハンドを武器にATPファイナルズで初の4強入りを目指すティエム選手だが、実は好きな食べ物として寿司をあげるほどの日本食好きとしても知られている。

2017年には何故かATPの公式ホームページにて寿司作りに挑戦する様子がアップされ、日本のテニスファンがざわついたこともあった。

また、サッカーも大好きであり、イングランドプレミアリーグのチェルシーのサポーター(フランク・ランパード選手のファン)でもある。

インスタグラムでもチェルシーのユニフォームを着たり、自身がサッカーをプレーしている様子を公開している。

 

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Einfach unmenschlich!!! #tfcforever #tfcvsfantazisti #TenSixSeventeen

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女子プレイヤーのムラデノビッチ選手と交際

プライベートでは、女子テニスプレイヤーのクリスティーナ・ムラデノビッチ選手と交際。

自身のインスタグラムには彼女との仲睦まじい様子が投稿されており、プライベートも充実している様子が見て取れる。

 

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Good luck my love!❤️ I’m enjoying every second with you! And good luck @dennisnovi for you 3rd round!💪 #heretocreate #4ocean @cocodubreuil

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I had a very nice day with my love !❤️ Tomorrow the season gets officially started 🎾 🙌 #season2019 #heretocreate #4ocean

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ティエム選手は、日本時間11月11日に行われた初戦でATPファイナルズ最多6度の優勝を誇るスイスのロジャー・フェデラー選手に対し、セットカウント2-0のストレート勝ちを収めた。

4回目のATPファイナルズで最高のスタートを切ったティエム選手。次戦は、日本時間11月13日午前5時、セルビアのノバク・ジョコビッチ選手との対戦を予定している。

自身初の4強入りを目指すティエム選手の活躍から今後も目が離せない。

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