【格闘技/Bellator 283】トフィック・ムサエフ、ライト級1位を相手にサークルケージ初陣 「日本のレベルを占う一戦」

トフィック・ムサエフ(C)RIZIN FF

総合格闘技イベント「Bellator 283」は22日(日本時間23日)、米ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催される。

当初、ライト級タイトルマッチに出場予定だった王者パトリッキー・フレイレ(ブラジル)の代わりに、トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が参戦。同級1位のシドニー・アウトロー(米国)と対戦する。

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■日本で馴染みのファイターが世界を席巻

パトリッキー・フレイレの代役にトフィック・ムサエフと、日本の格闘技ファンには馴染み深いファイター2名がベラトールのマッチアップに名を連ねた。

両者は2019年のRIZINライト級トーナメントに出場し決勝で激突。お互い準決勝で手の甲を骨折しながら3ラウンドを戦い抜く死闘を演じ、結果はムサエフが判定3-0で優勝、国営放送で生中継された母国・アゼルバイジャンの英雄となった。

2019年「RIZIN」ライト級トーナメント決勝で対戦したトフィック・ムサエフ(左)とパトリッキー・フレイレ(C)RIZIN FF

フレイレはその後、2021年11月「Bellator 270」世界ライト級王座決定戦で、同級4位のピーター・クウィリーを2ラウンド1分5秒でスタンドパンチの連打によるTKOで沈め、王座獲得に成功。今回、防衛戦に挑む予定だったが、トレーニング中の負傷により欠場となった。

そのフレイレの代役を務めるムサエフは、トーナメント優勝後、戦地へ招集され約1年半、格闘技の舞台から姿を消した。復帰戦は2021年6月「RIZIN.28」東京ドーム大会。ホベルト・サトシ・ソウザとのライト級王座決定戦が組まれたが、1ラウンド1分12秒、三角絞めによる一本負けを喫した。

■ムサエフがタイトル戦線へ名乗り出るか

ムサエフは当初、今年4月にベラトールデビューを迎える予定だったが、対戦相手が体調不良を理由に欠場、中止となっていた。仕切り直しとなった今回、当初はアダム・ピコロッティ(米国)との対戦予定だったがフレイレの欠場により、アウトローとの対戦が決定した。

そのアウトローもまた、2019年にRIZIN共同開催で行われた「BELLATOR JAPAN」に参戦したファイター。マイケル・チャンドラーを相手に1ラウンド2分59秒、右ストレートによるKO負けを喫したが、その後はアダム・ピッコロッティに判定勝ち、マイルズ・ジュリーにリアネイキドチョークで一本勝ちと、ベラトールで2連勝を飾っている。

今回の「トフィック・ムサエフ vs. シドニー・アウトロー」は“タイトル・コンテンダー・ファイト”として、勝者がタイトル戦線へ浮上する可能性は高く、同日に組まれている14勝無敗のウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)と7勝1敗の新鋭クリス・ゴンザレス(米国)の一戦と同じく、同大会の注目カードとなっている。

また、これほど日本の「RIZIN」に関わりの深いファイターたちによるベラトールの一戦だけに、現在の日本格闘技界のレベルを占う上でも重要なカードとなるのは間違いない。現在、連戦連勝でRIZINライト級王座に君臨するホベルト・サトシ・ソウザは、RIZINとベラトールのダブルタイトルを目標に掲げており、ムサエフの結果次第では、日本格闘技界から世界へ飛び出したファイターたちによる“頂上決戦”も現実味を帯びてくる。

RIZINバンタム級王者の堀口恭司は左バックハンドブローの一撃に沈んだものの王者セルジオ・ペティスを第4ラウンド途中まで圧倒した。元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカは“武士道”精神を胸に、王者グローバー・テイシェイラを相手に逆転一本勝ちでUFC王座に就いた。そして、日本でアゼルバイジャンの国旗を掲げ、戦火をくぐり抜けたファイターが、いよいよ世界ライト級の扉を開く。

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文・工藤愛梨(SPREAD編集部)


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