【カタールW杯】森保ジャパンの欧州遠征、アメリカ戦は「仮想ドイツ」となるか 揺らぐ守備陣は主将交代も

9月下旬にW杯を見据えた欧州遠征を行う日本代表(C)Getty Images

11月のFIFAワールドカップ(W杯)2022カタール大会に参戦するサッカー日本代表の欧州遠征が始まる。同じくカタールW杯へ出場するアメリカ代表(9月23日)、エクアドル代表(同27日)とドイツ・デュッセルドルフで対戦する。

森保一監督は今回の遠征に30人を招集。コロナ感染などのアクシデント対応も含めたリハーサルをするためだが、試合での起用法は「本番を見据えて行う」考えだ。

◆日本代表、欧州遠征に挑むメンバー30人発表 久保建英、堂安律ら選出 大迫勇也らが選外

カタールW杯はこれまでとは違い、欧州サッカーのシーズン中に開催される異例の大会だ。直前まで各国リーグがあって本大会直前に合宿を組むことができない。今回が最終メンバー発表前最後の活動となるが、新たな選手を試す余裕はない。今回のメンバーにサプライズ招集はなく、アジア最終予選を戦ってW杯出場を勝ち取ったメンバーが中心だ。

■伊東、久保、鎌田らが躍動する攻撃陣

熾烈なポジション争いで注目を集めるのは攻撃陣だ。

絶対的エースだった大迫勇也が度重なる怪我で完全にコンディションを崩しメンバー外なり、森保体制下で大迫と並ぶ最多17ゴールを挙げて来た南野拓実がスランプに陥っているためだ。

しかし、今夏に新天地を求めた伊東純也や久保建英、堂安律らが軒並み活躍を続けているのは好材料。さらに、ビッグクラブ移籍を噂されながら残留した鎌田大地はすでに4ゴール。従来のアシスト役だけでなく、ブンデスリーガ屈指のアタッカーへも変貌を遂げており、風格が漂っている。

また、日本は本大会のグループステージ初戦で2014年のブラジルW杯優勝のドイツ、第3戦で2010年の南アフリカW杯を制したスペインと対戦する。強豪国を相手にした場合、日本が守勢に回って攻撃にかける人数が少なくなるため、これまでの日本のカギを握っていた右の伊東以外にも中央に古橋亨梧、左に三笘薫を起用するなど、スピードや個人技に優れる選手の起用は今まで以上に有効だ。

ゆえに攻撃陣の選考に関しては、組み合わせが楽しみになるポジティブな要素が多い。

■「仮想ドイツ」のアメリカ

本大会までの時間が限られる中、W杯へ出場する2カ国と対戦できる機会は貴重だ。日本としては本大会のグループステージで対戦するライバル国を見据えて戦いたい。

特にプレッシング戦術など現代サッカーが浸透しているアメリカは「仮想ドイツ」と想定できる。最新のFIFAランキングで24位の日本に対して、アメリカは14位。ドイツが11位であることを考えると、順位的にも「仮想」は成立する。W杯初戦の勝利はグループステージ突破の可能性が8割、負ければ敗退率9割と結果を大きく左右する過去のデータがあるだけに、アメリカと対戦できるメリットは大きい。

近年のアメリカにとってのドイツは、MFクリスティアン・プリシッチ(チェルシー)やジョバンニ・レイナが強豪ドルトムントでプロデビューするなど、多くの選手が活躍の場を求める国となっている。ドイツでプレーする選手が多いのは日本も共通しているが、プレミアリーグのリーズを率いるジェシー・マーシュを筆頭に指導者がドイツで活躍する例も多くなっており、サッカーのスタイルや戦術が似通って来ているのだ。


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