東京ヤクルト・スワローズ対オリックス・バファローズの日本シリーズはたけなわ、メジャーリーグはこれからワールドシリーズが始まる。
プロ野球のクライマックス・シリーズはレギュラーシーズンの上位チームのホーム球場で全試合が行われるが、メジャーリーグでは地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズと両チームの本拠地で数試合ずつ開催される。
■プロ野球ではあくまでも「ホーム」と「ビジター」
最近はサッカー人気が日本を支配し、テレビ番組の野球コーナーでも司会者や出演者が「アウェイの雰囲気」などと発言することが多い。野球関係者はしっかり「ビジター」という言葉を使ってほしいと私は思う。日本の野球ではあくまで「ホーム・チーム」と「ビジター・チーム」なのは言うまでもない。
それはさておき、地元で負けると世の中が終わったような報道になったり、敵地で勝つともう優勝は確定的になったように評論家諸氏も発言したりすることが多いように思う。
確かにポストシーズンの一戦一戦、満員のスタジアムを埋め尽くした地元の大歓声は、ビジター・チームの選手を圧倒するような雰囲気にはなるものの、それはそれであって、実際の試合で選手はそれほど影響されるものではないと思う。地元の悲鳴の中でビジターが優勝したシーンをいくらでも思い出すことができるからだ。
サッカーだと、アウェイで勝つのはホームで勝つより困難という共通認識があり、野球のように片方の本拠地で4試合ともう一方で3試合というのは不公平と考えられているのだろう、ホーム・アンド・アウェイを1戦ずつ開催する形式が多い。そしてアウェイでの得点はホームでのそれと比べ重い価値を持つ。
そこで日本シリーズのホームチームの勝率を調べてみた。