【カタールW杯】ドイツ撃破の森保ジャパン、コスタリカ戦の鍵は「川崎勢」と「5レーンの支配」

 

【カタールW杯】ドイツ撃破の森保ジャパン、コスタリカ戦の鍵は「川崎勢」と「5レーンの支配」
コスタリカと対戦する日本代表(C)Getty Images

■「5レーンの支配者」川崎勢、注目は山根

現在の日本代表でこの概念が深く浸透しているのは、2017年以降の5年間で4度のJ1リーグ制覇を果たした川崎フロンターレ出身の選手たちだ。川崎で株を上げた選手たちは毎年のように欧州のクラブに引き抜かれ、欧州の舞台でも十分な活躍を披露している。

中でも、ドイツ戦を欠場した守田英正は大化けした。もともと中盤の守備を一手に引き受ける守備専門のMFだったが、川崎が「5レーン理論」を導入し始めた2020年に攻撃性能を大幅に高め、翌年からポルトガルのサンタ・クララへと渡って活躍。名門スポルティング・リスボンに引き抜かれた今季も日進月歩の成長を続けている。

その守田がコスタリカ戦での先発復帰が濃厚だ。他にもスペイン紙『マルカ』が第1戦のベストイレブンに日本から唯一選出したDF板倉滉(ボルシアMG)や、現川崎の主将であるDF谷口彰悟山根視来(川崎)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、三笘ら、川崎出身の「5レーンの支配者たち」は現代表チームに揃っている。

注目は、酒井に代わって右SBでの先発が有力な山根だ。昨年12アシストを記録してアシスト王に輝くなど、川崎へ加入した2020年以降の3年で9ゴール22アシスト。代表デビュー戦でもゴールを挙げるなど、SBながら多くの得点に絡む。山根は攻撃時に大外のレーンを駆け上がる従来のSBとは異なり、中央のレーンでボールを受けてゲームメイクに大きく関与する「偽SB」の働きが特徴だ。中央にポジションをとることで味方のクロスのこぼれ球を回収し、相手のカウンター阻止につながる守備で攻守をリンクさせてもいる。

そんな山根は本大会直前の17日に行われたカナダ戦で相手の決勝点となるPKを献上したが、その直前には自身が決勝点を挙げるチャンスも得ていた。大会中、勝ち上がるチームには「ラッキーボーイ」の出現が不可欠だが、山根はその候補となりそうだ。

ドイツ戦では板倉や「一人三役」をこなしたMF鎌田大地(フランクフルト)、同点弾のMF堂安律(フライブルク)、FW浅野拓磨(ボーフム)らドイツでプレーする選手の活躍が目立った。コスタリカ戦の日本は、川崎勢の活躍によって決勝トーナメント進出に向けた大きな1勝を狙う。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)

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