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【RISE×SHOOT BOXING】伊藤隆代表と緒形健一代表が目指す“次世代の格闘技興行”、クリスマス開催のビッグマッチを読む

立ち技格闘技の未来のためタッグを組むシュートボクシング緒形健一代表(左)とRISE伊藤隆代表 撮影:SPREAD編集部
立ち技格闘技の未来のためタッグを組むシュートボクシング緒形健一代表(左)とRISE伊藤隆代表 撮影:SPREAD編集部

立ち技格闘技界にとって、2022年は大きな節目の1年となった。

6月には、実現不可能とまで言われたRISEの那須川天心 vs. K-1の武尊、両団体のエース対決が実現。それにともない夢のメガイベント『THE MATCH 2022』が開催され、各団体からトップ選手が参戦し、歴史に残る名勝負を繰り広げた。

◆【RISE WS / SHOOTBOXING-KINGS 2022】12月25日 対戦カード、試合結果、中継情報一覧

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■クリスマスの「RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS」

長年待ち望まれた対戦に白黒が付いたと同時に、ファンはある種の“THE MATCH ロス”に陥ったことだろう。喉から手が出るほど“観たいカード”を出し尽くしてしまったとも言える中、「今後の立ち技格闘技はどうなっていくのか」と不安に思ったファンも多いはずだ。

だが、今年の立ち技格闘技はまだ終わりではない。

12月25日のクリスマスに『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』が開催される。競技やルールの異なる両団体が“聖なる夜”に手を組み、格闘技の魅力をお茶の間に届ける。

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なぜ合同開催に至ったのか、今後のイベント展望、立ち技格闘技の未来をRISE伊藤隆代表とシュートボクシング緒形健一代表に聞いた。

■目指すは「本当に日本一を決めるような大会」

今年6月の『THE MATCH』以前から、両代表はイベント開催へ話を進めていた。「『業界が一つになるイベントを年に1回やりたい』と話していました」(伊藤)、「約3年前くらいから話していましたね」(緒形)。

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年末の格闘技と言えば、RIZIN=MMAのイメージも強い中、「立ち技格闘技の底力を見せたい」との思いから、力を合わせての開催に踏み切る。18年両国国技館で、興行を同日開催した過去はあるが、合同でのイベントは史上初。開催発表から、SNSなどでの反響も大きいという。

「6月の天心vs. 武尊の『THE MATCH』がトップイベントだとしたら、そこまで持っていくには数年かかります。すぐには熱が生まれないし、盛り上がらない。なので、1万人クラス、1万人以下クラスでやっていくイベント=『THE MATCH』の下のイベントを数年に一回できたらと思います」(伊藤)。

「色々な調整に困難もありましたが、それを勉強として次のステップに繋げられたらと思います。伊藤さんも悩みもあったと思いますが、1度前に進んでチャレンジします。数年に一回の『本当に日本一を決めるような大会』ができれば良いですね」(緒形)。

「本当に日本一を決めるような大会をやりたい」と緒形代表 撮影:SPREAD編集部

■団体乱立の中「このイベントが起爆剤に」

日本の立ち技格闘技界は今回、手を組むRISEとシュートボクシング、その他にはK-1、KNOCK OUTなどさまざまな団体が乱立。それぞれの団体で各階級のチャンピオンが認定され、世界との戦いへ打って出る。だが、ボクシングやMMAと異なり、すべてのファイターが目指す興行やイベントがないのも事実。実際、『THE MATCH』は天心vs. 武尊の対戦を前提とした興行で、“一夜限り”の戦いだった。

「海外にはGLORYやONEはありますが、それが圧倒的ではないです。僕らはそこを超えていくものにしないといけない。キックボクシングは日本発祥のもの。このイベントが起爆剤となって、盛り上がっていくものにしたい」(伊藤)。

■新スター誕生に期待「団体の壁に関係なく、残った選手が世界にチャレンジする」

メガイベントを再び開催するためには、新スター誕生が望まれる。今年6月には、両団体のエース(RISEの那須川天心、SBの海人)が大舞台で脚光を浴びた。その盛り上がりを再び生み出すことも一つの目標。今後は、両団体とも「vs. 世界」を掲げつつ、選手力の底上げやスター選手創出を目指していく。

RISEでは、数年前から世界中の強者を集める『RISE WORLD SERIES』を開催。賞金トーナメントや世界王座戦を行い、那須川天心をはじめとする人気選手を生み出した。近年開催のオープンフィンガーグローブマッチも大当たりし、YA-MANという人気選手を輩出している。

「団体の壁に関係なく、しのぎを削り、残った選手が世界にチャレンジする。内々だとレベルが上がらないです。有名なだけのスターじゃなくて、実力も兼ね備えたスターができるかが大事。メッキの剥がれるスターはいらない。負けたら終わりじゃないんです。良い試合をすれば、爪痕を残したことになる。負けて爪痕残す選手も良い。それがプロですから」(伊藤)。

「メッキの剥がれるスターはいらない」と伊藤代表  撮影:SPREAD編集部

SBでは海人が、団体の垣根を越えRISEやRIZINなどのリングにチャレンジ。元々は65kgで戦っていたが、世界を見据え70kgに階級アップ。SBのリングでは、現役ラジャダムナンスタジアム王者、ムエタイの超強豪などとしのぎを削り、時には負けも経験。現在の国内敵なしの実力は、その負けあってのものだろう。

「海人の相手には、本物の強い選手を呼び続けて『本当のレベルの世界一になって欲しい』という期待を込めてマッチメークをしています。本人は定期的に試合をしたいと言いますし、これからもっと経験を積めば化けると思います」(緒形)。

最近、RISEのリングでは、ムエタイの強豪チャド・コリンズが大暴れ。RISE現役王者の直樹、中野椋太をKOしている。だが、伊藤代表にとって日本人王者の敗戦も上等。スターは日本人、外国人問わず可能性があるとしつつ、前述にある「負けても終わりじゃない」の言葉通りのマッチメークを提供している。

一方、SBのリングでは、海人がタイで人気のムエタイイベント『MAX MUAYTHAI』の-76kg級王者ケンダル・カラクァートと激突。ヒジ打ちを得意とするケンダルにヒジありルールで挑むと、カットを奪われて大苦戦。延長判定勝利を収めている。

両団体とも、日本人に勝ち続ける王者クラスには、常に世界と戦う場所を提供する。例え、日本人王者が敗北を喫しようとも、常に「vs. 世界」を見据えたマッチメークから軸足をずらさない。

■最終目標は「団体の壁を破り世界一を決める」

「いろんな団体があって、契約で試合が出来ないことが世界中で起こっている。その壁をぶち破って、日本の1番、世界の1番を決めることが1番です。それは本当に高い壁で、困難が山積みだけど、そこを目指したい。それがどういう形なのかは、今は明確に言えないけど、あくまでもそういうものを作っていきたい。伊藤さんと根底にあるものは同じです」(緒形)。

最終的には、“真の世界一”を決める大会開催が目標。

団体を問わず、国内で団結した上で「vs. 世界」へ立ち向かうサムライを輩出するイベント、その第一歩が『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』なのだ。今大会では、世界の猛者揃いの海外立ち技格闘技団体『GLORY』との対抗戦も決定。Vs. 海外の“対抗戦”がテーマのマッチメークとなった。


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