「湘南美容クリニック presents RIZIN.40／RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦（さいたまスーパーアリーナ）」は31日、第10試合の女子スーパーアトム級ワールドグランプリ決勝「伊澤星花 vs. パク・シウ」が行われ、伊澤星花が判定2－1で制し優勝を飾った。
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■「パク・シウ選手、本当に強くて怖かった」
今年4月に浜崎朱加を相手に判定3－0で下し、MMAわずか6戦目でRIZIN女子スーパーアトム級王者のタイトルを手に入れた伊澤。7月から開幕した「女子スーパーアトム級ワールドグランプリ」では大本命とされ、1回戦のラーラ・フォントーラは1ラウンド3分47秒にフロントチョーク、準決勝のアナスタシア・スヴェッキスカ戦は2ラウンド4分56秒にアームバーで一本勝ちを収め、決勝はフルラウンドの判定を制した。
試合は開始早々、伊澤がバックを取りコーナー際で体を巻きつける展開も、拮抗状態で第1ラウンドは終了。第2ラウンドもパクの打撃をかい潜って伊澤がタックルで組みの展開へ。パクはパンチをコツコツと当てて回避しようと試みるが、伊澤が執拗にしがみついてペースを握る。第2ラウンド終了間際にはスタンディングで打撃の応戦も見られた。
迎えた第3ラウンド、下から誘う伊澤に対し付き合わないパク。今度はパクが首を狙うなど目まぐるしく体勢が入れ替わる。下から絡みつく伊澤、上から打撃を入れるパク。両者譲らない試合は判定に委ねられ、2－1のスプリットで伊澤が勝利した。
「青、パク・シウ！」「赤、伊澤！」、1対1で分かれた判定に場内からは「赤！赤！」とファンの祈るような声が響いた。最後の判定が「赤」となった瞬間、伊澤は驚いた表情を見せ、直後に笑顔を見せた。
伊澤は試合後のマイクで「パク・シウ選手、本当に強くて怖かった」と本音をこぼすと大号泣。「もっともっと強くなれるように頑張ります」と語り、続けて「たくさん賞金もらったので結婚式を挙げたいです」と、現DEEPバンタム級暫定王者で伊澤のセコンドを務めるCOROとの結婚について触れた。
伊澤はMMA9戦9勝（1KO／TKO、一本3回）無敗、現在、米国MMAサイト「SHERDOG」の女子世界アトム級ランキング1位。ベラトールのトップファイターが来日した大会で、日本の超新星・伊澤星花が世界へアピールした。
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文●SPREAD編集部
