Advertisement

【ドバイシーマC/3連複10点勝負】日本の大将格が主役 上位拮抗も狙うは一角崩し

 

230325_8R_ドバイSC_出馬表

日本時間25日深夜、UAE・メイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は6競走に、日本から大挙27頭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬旋風が吹き荒れる可能性も夢ではない。

ここでは、日本で馬券が発売される4競走について、有力馬、穴馬をピックアップしていきたい。ここでは、日本の大将格が参戦する中長距離ナンバーワン決定戦、第8レース「ドバイシーマクラシック(GI・芝2410m)」を攻略する。

◆【ドバイシーマクラシック2023予想/3連複10点勝負の買い目・結論】日本の大将格が主役 上位拮抗も狙うは一角崩し

■イクイノックスにとって負けられない戦いだが…

日本の現役最強馬イクイノックスにとって、ここは負けられない戦いとなりそうだ。昨年秋は、古馬を相手に天皇賞・秋、有馬記念とGIを連勝。年度代表馬に輝き、獲得したレーティング126は、昨年の世界ランキング3位、芝Lコラム(2101m~2700m)では堂々の世界首位で、ここでは当然主役の存在だ。

気がかりな点は、例年、日本から有力な馬が参戦しているにも関わらず、それほど勝ち馬を輩出していないレースということ。GI昇格以降は、2006年ハーツクライ、14年ジェンティルドンナ、昨年のシャフリヤールの3勝で、比較的欧州勢に分がある一戦。イクイノックス自身も初の海外遠征となるため、ベストパフォーマンスを発揮できなければ、取りこぼす可能性も否定できない。

一方、連覇を目指すシャフリヤールには一日の長がある。昨年の同レース以降、勝ち星こそ挙げていないが、英国遠征を挟み、天皇賞・秋、ジャパンカップと差のないレースを続け、昨年と同様、ジャパンカップから余裕を持ったローテーションは好感が持てる。

豊富な海外遠征で培った経験値や、メイダンで結果を残した実績は、イクイノックスよりも上位の存在。天皇賞・秋では後塵を拝したが、ドバイの地で、現役最強馬に一矢報いるチャンスが訪れたかもしれない。

■欧州の強力なメンバーにも逆転の目

日本勢の前に立ちはだかる欧州勢も強力な布陣。中でも、英国のフランケル産駒2騎、モスターダフウエストオーバーは、大きなライバルとなりそうだ。

モスターダフは、GI勝ちこそないものの、重賞は4勝で、シャフリヤールとレーティング121で並ぶ実力馬。凱旋門賞は重馬場に泣き大敗したが、前走のネオムターフカップでは7馬身差で快勝し、昨年3着に好走したオーソリティと同様のローテ。ここは勢いに乗って本番での逆転を狙う。

Advertisement


欧州の4歳世代ではトップクラスのウエストオーバーも、決して引けは取らない。昨年は英ダービーで、直線で前が塞がるなど、大きな不利がありながら3着に好走、続く愛ダービーでは7馬身差の快勝劇を演じて見せた。古馬相手のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、凱旋門賞では結果を残せなかったが、本来の力を発揮できれば、ここでもチャンスはあるだろう。

地元UAEのレベルスロマンスは、前走ブリーダーズカップターフまで、GI3連勝を含む、芝2400mで5連勝中の実力馬。元々はUAEダービーを制するなど、ダートを走ってきたが、芝に転向して一気に素質が開花、ゴドルフィン勢の今年のエース格だ。前哨戦を使う予定が、一頓挫があって回避するなど、順調さを欠いているので評価を下げたが、実力通りならあっさりがあっても驚けない。