日本時間25日深夜、UAE・メイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は6競走に、日本から大挙27頭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬旋風が吹き荒れる可能性も夢ではない。
ここでは、日本で馬券が発売される4競走について、有力馬、穴馬をピックアップしていきたい。ラストを飾るドバイワールドカップデーのメイン競走となる第9レース、「ドバイワールドカップ(GI・ダ2000m)」を攻略する。
◆【ドバイワールドカップ2023予想/馬連6点勝負の買い目・結論】パンサラッサは「バッサリ」切り 軸馬にすべきは最強国のアノ馬
■米国のカントリーグラマーが連覇を果たす
今年は日本から、出走予定馬の過半数を超える、過去最多の8頭が参戦。うち7頭がGI馬という豪華ラインアップで、2011年のヴィクトワールピサ以来、史上2頭目の戴冠が大いに期待される。しかし、その前に大きく立ちはだかるのが、昨年の覇者で連覇を狙う、米国のカントリーグラマーだろう。
昨年は、ブリーダーズカップダートマイル覇者のライフイズグッドや、ホットロッドチャーリーなど米国ダート界の猛者を相手に快勝。以降、勝ち切れないレースが続いたが、暮れのサンアントニオSを4馬身半差で完勝し、前走のサウジカップでは、強烈な決め手で、勝ったパンサラッサに肉薄。1800mでのパフォーマンスだったことから、あと1ハロン距離が延びていたら逆転していただろう。
昨年と同様、サウジカップ2着からの臨戦も好感が持て、2000m戦は本格化した2021年以降、すべてGI戦で2勝2着1回と、最も力を発揮できる舞台。ドバイワールドカップではリピーターの活躍も目立つ傾向にあり、昨年に引き続き、日本馬にとって高い壁となりそうだ。
■マークが厳しくなるパンサラッサはバッサリ
日本勢8騎の中で、やはり一番の注目はパンサラッサだろうか。昨年はドバイターフを制し、前走サウジカップも逃げ切り勝ち。自分の競馬ができれば、大きく崩れることは考えにくい。しかし、今回は日本馬が大挙参戦することもあり、前走のパフォーマンスも加味すると、マークが厳しくなるのは必至。簡単には逃がしてくれないだろう。
さらに、2000mに距離が延びる点も不安材料。芝では勝ち鞍もあり、天皇賞・秋のパフォーマンスからも、一見問題なさそうに思えるが、ダートでの“あと200m”が、最後の粘りにどこまで影響を及ぼすか。人気になり過ぎるようならバッサリと切り捨てるのも手か。
それよりも、日本勢で上位に考えたいのはヴェラアズールのほう。昨年芝に転向して本格化を果たし、ジャパンカップ制覇まで上りつめたが、もともとはダートで勝ち鞍を挙げていた馬。芝で6戦連続上がり最速をマークするなど、一級品の切れ味と、ダートを勝ち切るパワーを持ち合わせており、メイダンの馬場に向きそうなタイプだ。
未知の魅力あふれるウシュバテソーロにも食指が動く。こちらはダートに転向して花が開いたタイプ。東京大賞典、川崎記念と連勝を果たし、ダートではまだ底を見せていない。一昨年のブリーダーズカップディスタフを制したマルシュロレーヌの例があるように、海外のダートでも力を発揮するオルフェーヴル産駒ということもあって、血統面でも魅力の1頭。ヴェラアズール、ウシュバテソーロともに、初の海外遠征さえ克服すれば、勝ち負けできる可能性は十分高いだろう。










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