【Bリーグ】「オープンハウスアリーナ太田」こけら落とし、群馬クレインサンダーズ快勝 「非日常空間がファンの生活になるよう」と指揮官も感嘆 後編

 

【Bリーグ】「オープンハウスアリーナ太田」こけら落とし、群馬クレインサンダーズ快勝 「非日常空間がファンの生活になるよう」と指揮官も感嘆 後編
歴史的勝利を伝える日本一のセンターボード 撮影:SPREAD編集部

群馬クレインサンダーズの新本拠地「OPEN HOUSE ARENA OTAオープンハウスアリーナ太田)」(オプアリ)が15日、ついにオープンを迎えた。

◆【前編】「オープンハウスアリーナ太田」こけら落とし、群馬クレインサンダーズ快勝 「非日常空間がファンの生活になるよう」と指揮官も感嘆

■THE FIRST 6 GAMES

今節の宇都宮戦を含む6試合を「THE FIRST 6 GAMES」とし、限定でスペシャルグルメや限定グッズを販売している。注目は選手とコラボレーションしたスペシャルグルメ。選手たちも、今回のアリーナのオープンを記念し、様々なコラボレーションに挑戦し盛り上げている。

横川駅の「峠の釜めし」とコラボ 撮影:木村英里

群馬県の名物、「峠の釜めし」で知られる株式会社荻野屋は、マイケル・パーカートレイ・ジョーンズ菅原暉の3選手とコラボし、群馬クレインサンダーズ・コラボオリジナル釜めしを販売。釜めしの具材には、パーカーは牛すじ煮込み、ジョーンズはブロッコリー、菅原がスパイシー手羽先と、それぞれ選手の好物が採用されている。この釜めしは、次週22、23日に開催される千葉ジェッツ戦でも販売される。販売場所はアリーナ前、OTAマルシェ内だ。先着300食、アウェーチームファンからも好評だった。

また、群馬県のソウルフードである「とり弁鶏」ともコラボが行われた。こちらは、五十嵐圭がこまどり重や唐揚げ黒酢あん、八村阿蓮がとり重や唐揚げチキン南蛮と、メニューを厳選。限定で選手のポストカードもプレゼントされるということもあり、早い時点で売り切れていた。こちらは、次週22、23日の千葉ジェッツ戦に加えて、29、30日のファイティングイーグルス名古屋戦でも販売される。来場の際には、選手とのコラボ企画にも注目し、試合と同時に楽しんでもらいたい。

■「地元にこんなアリーナができて誇らしい」と興奮の声

会場に足を踏み入れたファンたちに話を聞くと、「待ち望んでいた。すごく興奮する」「かっこいいアリーナ」「選手が近い」「地元にこんなアリーナができて誇らしい」と興奮気味に答えてくれた。会場内は、サブアリーナを上から覗ける設計になっており、試合直前の選手の練習風景を見ることができた。そんな景色に「びっくりした。貴重な姿を見られる」と驚くファンもいた。なによりも「すごいね」と両親に目を輝かせながら語りかける子どもの姿が印象的だった。

Bリーグ島田慎二チェアマンもかけつけ、新アリーナを絶賛 撮影:SPREAD編集部

水野ヘッドコーチは「アリーナの空間は非日常空間だ。ここで群馬を代表して戦う。それが積み重なることで、空間、雰囲気が高まり、試合がみなさんの生活の一部になっていくように」と期待を寄せた。日常生活の中で、「群馬の試合の話や、オプアリの話が出てくることが、新アリーナが聖地になっていくことにつながっているだろう」とした。そのためにも、残念ながら今シーズンのチャンピオンシップ出場の可能性は無くなってしまったものの、「バスケの内容、質、結果を突き詰めていくことが重要だ」と示した。「団結し群馬のバスケットボールを見せる」ことを誓った。

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群馬は、2021-22シーズンにB1へ昇格。同時に、本拠地を前橋市から太田市に移した。そしてこの短期間でオープンハウスアリーナ太田の完成までこぎつけた。株式会社オープンハウスグループの常務執行役員で、群馬クレインサンダーズの吉田真太郎GMも、「まずは昨シーズンの勝利数を越えること」など一つ一つの目標をクリアしながら「優勝できるチームに」と今後について語っていた。群馬のさらなる歴史の1ページが刻まれた。ここから新たな挑戦がはじまる。

最後に並里は「勝ち負けは置いておいて、ディズニーランドのような空間にしたい。楽しいと思えるようなサプライズがたくさんあるので、みなさんなりの楽しみを見つけてほしい」と呼びかけた。

今シーズン、オープンハウスアリーナ太田ではあと4試合開催することができる。非日常体験を一人でも多くの方に実感してもらいたい。そして、群馬には来シーズンに繋がる戦い方でシーズンを締めくくってもらいたいところだ。

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◆五十嵐圭、群馬クレインサンダーズ電撃移籍の真相を語る Bリーグ優勝の夢を叶えるため

■著者プロフィール

木村英里(きむら・えり)
●フリーアナウンサー、バスケットボール専門のWEBマガジン『balltrip MAGAZINE』副編集長

テレビ静岡・WOWOWを経てフリーアナウンサーに。現在は、ラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。WOWOWアナウンサー時代、2014年には錦織圭選手全米オープン準優勝を現地から生中継。他NBA、リーガエスパニョーラ、EURO2012、全英オープンテニス、全米オープンテニスなどを担当。