【MLB】60本塁打も可能な、大谷翔平の移籍先候補 二刀流に及ぼす本拠地球場のアドバンテージ

 

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【MLB】60本塁打も可能な、大谷翔平の移籍先候補 二刀流に及ぼす本拠地球場のアドバンテージ
エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は30日(日本時間31日)、敵地でのシカゴ・ホワイトソックス戦に「3番DH」で先発出場。4打数1安打1打点、5試合ぶりの第13号本塁打を放った。試合はエンゼルス投手陣が捕まり、あえなく敗戦。

翌31日(同6月1日)の試合では2本塁打を放ち、トップのアーロン・ジャッジとは3本差。チームも勝利し最近10試合で6勝4敗、一進一退の戦いを続けている。

大谷の活躍が、白星に結びつかない。もどかしい思いをするたびに再燃するのが、移籍に関する話題だ。ここでは、直近3年間の「本拠地球場の特徴」のみに絞り、今季FAとなる大谷がより輝けそうなチームをピックアップしてみたい。

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■打者有利の球場2選

2021年から23年のMLB全30球場「パークファクター」(C)MLB
※100を平均とする

MLB公式「Baseball Savant」では、球場ごとの偏りを表す指標「パークファクター」が詳細に掲載されている。本塁打の出やすさを始め、打球の飛距離に影響する要素(風、標高、気温、屋根の有無など)が比較でき、各球団が目指すチーム作りにも理解を深められるのが魅力だ。

近年「最も本塁打が出やすい」球場は、シンシナティ・レッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパーク。他球場に比べて狭く、全30球場でもダントツの数値を誇る。足を活かせる長打が出にくいため、三塁打は非常に少ない。打者・大谷が本塁打を量産するには、これ以上ない環境と言える。MVP獲得時のような打撃が続けば、60本塁打も夢ではない。

そして、もうひとつの”打者天国”として有名なのが、コロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドだ。標高1,600メートルに位置し、空気の密度が薄いため、標高0メートル地点と比べ10%近くも打球飛距離が伸びる。一方で、変化球が曲がりにくく、投手にとっては最も大きなハンデを背負わなければならない。大谷が二刀流を続ける限りは、あまり現実的な選択肢とは言えないだろう。

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■投手有利の球場2選

グレートアメリカン・ボールパークにあてはめた、大谷翔平今季の打球分布(C)MLB

投手として大きなアドバンテージを得たいのであれば、同地区シアトル・マリナーズの本拠地Tモバイル・パークも捨てがたい。シアトルは年平均気温が10℃前後と低く、春先は特に長打が出にくい。平均を100とした直近3年間のパークファクターでも、全30球場で最も低い91をマーク。チーム作りも投手力中心で、打線の援護に恵まれないケースは覚悟したい。

同じく投手有利の球場では、サンディエゴ・パドレスペトコパークも挙げられる。湿った海風の影響で打球が飛びにくく、パドレスの今季チーム打率.221はMLBワーストを記録しており、大谷が自分で打たなければ得点できない場面が増えるかもしれない。

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エンゼルスが本拠地としているエンゼル・スタジアムは、本塁打の出やすさがMLB全体で4位。二塁打や三塁打の指標では平均クラスで、実は二刀流の大谷にとって理想的なバランスを誇る球場なのだ。

常々「勝ちたい」と公言している大谷にとっては、球場がチーム選択の決め手にならないのは承知の上。しかし、こういった視点から思いを巡らせてみるのも、また一興ではないだろうか。

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文●有賀博之(SPREAD編集部)

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