シカゴ・カブスの鈴木誠也が21日(日本時間22日)、敵地でのデトロイト・タイガース戦に「6番右翼」で先発出場。2試合連続本塁打となる13号を含め、4打数2安打1打点の活躍でチームの勝利(7-6)に貢献した。チームは3連勝で、ワイルドカード争いで2位に浮上した。
◆【実際の映像】鈴木誠也、2戦連発となる豪快13号に本拠地ファン歓喜! 鈴木は歓声に応えつつダイヤモンド一周
■ロス監督「バットが良く振れている」
第1打席では先制点につながる左前打を放った鈴木。3点リードで迎えた4回の第2打席では、先発右腕アレックス・ファエードが投じたスライダーを捉え、左中間スタンドへ叩き込んだ。
打球速度101.5マイル(約163キロ)、打球角度27度、飛距離403フィート(約123メートル)を記録した13号は、前日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦に続く2戦連発。カブス公式も「誠也、2試合連続での本塁打」とつづり、実際の映像とともに投稿し、祝福した。
第3打席は三ゴロに終わったものの、8回の第4打席では敵失で出塁。この日は4打数2安打1打点で、打率は.259となった。
4試合連続安打をマークした鈴木に対して、デビッド・ロス監督は「誠也はバットが良く振れている。彼のプレーは驚異的だ。打順としては下位だが、我々の大きな支えとなっている。今はそれを続けていくだけだ」と称賛。同時に重圧のかかるクリーンアップなどに戻すことには否定的な考えを示した。
■スタメン落ちが続いた不振から脱却
7月は打率.240と苦しんだ鈴木。チームが今夏のトレード市場でジャイマー・キャンデラリオを獲得したこともあり、出番は減少。今月1日(同2日)からは、相手先発が右腕の場合は6試合連続で先発から外れた。しかし、9日(同10日)のニューヨーク・メッツ戦でスタメン復帰すると、最近10試合で打率.361、4本塁打、7打点と調子を上げてきた。
「ちょっとリセットした感じかな」とロス監督が話しように、ベンチスタートとなった期間を鈴木は有効活用した。「少し時間を取って、もっと良い選手になるにはどうすればいいのか、と考えた。そして、その時間があったからこそ、今の結果が出ていると思う」と語り、自身のプレーを見つめ直す機会を持てたことに感謝した。
■「打席ではアグレッシブに行けている」
「プレーしていない間に多くのことを学ぶことができた。それは長い目で見れば、選手として本当にプラスになる。時間を賢く使うことができて良かった」と振り返りつつ、「今は楽しんでプレーできている。気分が本当に良い。打席ではとてもアグレッシブに行けているし、正しい判断ができていると思う」と明かした。
地元放送局『MARQUEE SPORTS NETWORK』は、「もし、鈴木が今季の残り時間、現在のレベルでプレーすることができれば、プレーオフを追いかけている最中のカブス打線にとっては大きな追い風となるだろう」と指摘した。
表面的には夏のトレード市場でキャンデラリオを加えただけのカブスだが、鈴木の復活が何よりの補強になったことは言うまでもない。
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文●SPREAD編集部