ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は26日(日本時間27日)、敵地でのニューヨーク・メッツ戦に「2番DH」で先発出場。3打数2安打1打点、2四球2盗塁の活躍を見せ、チームの連勝に貢献した。
◆大谷翔平“ビジョン破壊弾”の映像を現地メディアが公開 メッツ側「ショウヘイに請求書を」のユーモア回答
■“足”で稼ぎ始めた大谷
23日(同24日)の先発登板で右ひじ内側側副靭帯(UCL)を損傷し今季の投手・大谷は終了したが、今度は“足”で稼ぎ始めた。
大谷は初回の第1打席に二塁打で出塁した後、続くブランドン・ドルーリーの左前打では、一度は二塁へ戻りかけるも打球が左中間へ抜けたを確認し再スタート。そのまま俊足を活かしホームを陥れ、先制のホームを踏んだ。
さらに、2回2死一塁で迎えた第2打席には、打球が右翼線へ転がる隙に全力疾走。リーグ最多となる今季8度目の三塁打で貴重な追加点を挙げた。そして、4回の第3打席は四球で出塁、直後に二盗、三盗を決め、今季18、19盗塁目のマルチ盗塁を記録した。
■残り32試合で11盗塁なるか
7月は月間1盗塁とペースダウンした大谷だが、8月は26日(同27日)時点で月間7盗塁。7日(同8日)には今季15盗塁に到達し、チーム115試合目までに史上最速の「40本塁打と15盗塁」を達成。1998年にチーム120試合目で到達したケン・グリフィーJr.(当時シアトル・マリナーズ)のスピードを上回った。
シーズン30盗塁には残り32試合で11盗塁、つまり3試合に1個のペースで盗塁を積み上げれば到達する。なお、大谷のシーズン最多盗塁数は、46本塁打を放ちMVPを獲得した2022年の26盗塁。
大谷は現在、打率はリーグ3位の.307と3割台をキープし、44本塁打は2位に10本差と首位を独走。打点もリーグ首位のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)に3打点差の3位と打撃三冠が射程に入るが、2019年のクリスチャン・イエリッチ(当時ミルウォーキー・ブルワーズ)以来となる「トリプルスリー」も現実味を帯びてきた。
メジャー通算509盗塁のイチローはマリナーズでデビューした2001年に打率.350と56盗塁を記録し、計10シーズンで打率3割以上と30盗塁以上を記録したが、本塁打は05年の15本が最多。大谷には、イチローも届かなかった日本選手初の快挙がかかる。
◆大谷翔平“ビジョン破壊弾”の映像を現地メディアが公開 メッツ側「ショウヘイに請求書を」のユーモア回答
◆「走る走る走る」大谷翔平、二塁打→“リスタート”先制ホーム→三塁打→二盗→三盗とダイヤモンドを駆け回る
◆「二塁打→三塁打に二盗→三盗」大谷翔平が見せた驚異の俊足、エ軍2014年以来の“スピード記録”に現地記者注目
文●SPREAD編集部