【オールカマー/騎手データ】タイトルホルダー・横山和Jに警鐘 軸候補は「馬券内率8割超」の刺客

 

【オールカマー/騎手データ】タイトルホルダー・横山和Jに警鐘 軸候補は「馬券内率8割超」の刺客

24日は中山競馬場で秋中距離GIの前哨戦・オールカマー(GII、芝2200m)が開催されます。

設立からしばらくの間は中山芝2000mで行われ、東京と中山で舞台が入れ替わることもありましたが、1984年以降は中山芝2200mが施行舞台です。

今回は2002年と14年の新潟開催を除く2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。

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■一発なら岩田康誠騎手

今年のオールカマーに騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは9騎手。各騎手のデータは次の通りです。

オールカマー騎手別成績

オールカマー騎手別成績(2000年~22年、新潟施行時の02年と14年を除く)

ある程度の騎乗数があり、着順と人気のバランスに優れ、連対率も優秀であれば文句なしですが、その3つに全て当てはまる騎手は戸崎圭太騎手くらいでしょうか。

今回は素直に連対率重視で注目できる騎手のデータを見ていきます。

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まず取り上げるのがオールカマーで勝負強い岩田康誠騎手です。2006年のディアデラノビア(6番人気3着)、15年のヌーヴォレコルト(1番人気2着)と連続で馬券圏内を確保し、複勝率100%の成績ですね。

サンプル不足と考えられるため集計対象を2000年以降の中山芝2200m重賞に広げた結果は【1.1.3.6】の連対率18.2%、複勝率45.5%。

1番人気時は【0.1.1.3】連対率20%、複勝率40%と物足りない数値ですが、2番人気から6番人気時は【1.0.2.2】連対率20%、複勝率60%で買えます。

前述したディアデラノビアや今年のAJCCを4番人気で勝ったノースブリッジらが当てはまり、対抗・伏兵級に回って怖い騎手と言えますね。

そんな岩田康誠騎手が今年のオールカマーで騎乗予定なのが前日17時時点5番人気のノースブリッジ(牡5、美浦・奥村武厩舎)。

当日も2番人気から6番人気に推されるようなら人気以上の好走が見られるかも知れません。3連複の軸にオススメです。

■戸崎騎手は生産牧場をチェック

続いて戸崎圭太騎手のデータを見ていきましょう。

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昨年こそ3番人気のヴェルトライゼンデで7着に敗れましたが、2017年のステファノス(1番人気2着)、19年のグレイル(6番人気3着)、20年のセンテリュオ(5番人気1着)で集計期間内3度の馬券絡みがあります。

同騎手の狙いどことは分かりやすく、ノーザンファーム生産馬なら【1.1.1.1】連対率50%。一方で非ノーザンファーム生産馬では【0.0.0.3】連対率0%。ノーザンファーム生産馬に跨ったら買いと覚えておきましょう。

さて、今年のオールカマーで戸崎圭太騎手が跨るのが社台ファーム生産馬の前日17時時点6番人気ゼッフィーロ(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)。過去好走データとそこまで合致しないことから押さえ程度でいいのかもしれません。

■ルメール騎手は複勝率85.7%の条件

さらにC.ルメール騎手のデータを見ていきます。

同騎手は2018年のレースを1番人気のレイデオロで優勝。ただし、この1鞍だけではデータ的な判断が難しく、岩田康誠騎手と同様に集計対象を2000年以降の中山芝2200m重賞に広げて調べていきます。

その結果は【2.5.2.11】で連対率35%。平均人気3.0に対し、平均着順5.8と数値の落ち込みが目立ちます。

ただし【ノーザンファーム生産馬】かつ【2番人気以内】に絞った場合は【2.3.1.1】で連対率71.4%、複勝率85.7%ですからここまでくると信頼できますね。

そんなC.ルメール騎手が騎乗予定なのが前日17時時点2番人気でノーザンファーム生産馬のローシャムパーク(牡4、美浦・田中博康厩舎)。

この人気を当日も維持するようなら堅軸と考えてみてください。

■タイトルホルダーの横山和生騎手は…

最後に前日17時時点1番人気のタイトルホルダー(牡5、美浦・栗田徹厩舎)に跨る横山和生騎手のデータを確認していきます。

同騎手は集計期間内のオールカマー騎乗回数が1度だけで、過去データでは判別不能です。先ほど同様に集計対象を2000年以降の中山芝2200m重賞に広げて調べた結果は【0.0.0.5】の連対率0%。ただし、この舞台では人気馬に跨った機会がそもそもありません。

そのため集計対象を2000年以降の中山重賞にさらに広げて調べると結果は【2.1.0.33】。1番人気でも【1.0.0.3】の連対率25%です。

2022年日経賞こそタイトルホルダーで勝利を飾っていますが、今年のオーシャンSのジュビリーヘッド(1番人気5着)、NZTのドルチェモア(1番人気7着)のように取りこぼすケースが多く、データ上の強調はできません。

GI2勝を誇る強烈なコンビであることは間違いありませんが、人馬ともに病み上がりながら抜けた人気に推される今回は軸より相手で様子見するのが正解でしょう。

以上、オールカマーの気になる騎手データでした。データ注目騎手は岩田康誠騎手とC.ルメール騎手です。一発狙いなら前者、堅く攻めるなら後者から馬券を組み立ててみてください。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。