今週は中山競馬場でオールカマー(芝2200m)が行われる。天皇賞・春でまさかのアクシデントに見舞われたタイトルホルダーの始動戦。そのほか、GI馬も秋の飛躍を狙う馬も出走する楽しみな一戦だ。
ここでは、新潟開催だった2014年を除く2012-2022年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてノースブリッジを取り上げる。
◆【オールカマー2023予想/データ攻略】「最低でも△」は打ちたい穴馬 “7/8馬券内”の血が波乱の使者に
■ノースブリッジはAJCC勝利が追い風に
関西への遠征を敢行した前走大阪杯は8着。一線級のメンバー相手ではまだまだ分が悪い印象を受けてしまう1頭だが、今回は中山芝2200mへの舞台替わりが大きく味方しそうだ。
・同年のAJCCで2着以内【1.0.5.0】
馬券内率は驚異の100%。3着こそ多いが、それでも大崩れなく走っている安定感には目を見張る。
本質的にタフな馬場コンディションが合うタイプだが、昨年の毎日王冠は芝1800mで1分44秒5をマーク。一定レベルの高速馬場適性は秘めている。中2カ月以上の休み明けは4勝と相性抜群。次走が大目標のGI馬が多いここでの大物食いが期待できる1頭だ。
オールカマー2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】タイトルホルダー・横山和Jに警鐘 軸候補は「馬券内率8割超」の刺客
追い切り診断
◆【追い切り診断】タイトルホルダーを上回る「S」の最高評価 「この相手でも重賞Vを意識できる」
◆【追い切り診断】ジェラルディーナを凌ぐ「A」の高評価 「持てる力を存分に発揮できる状態」
◆【追い切り診断】連敗中の伏兵がタイトルホルダーに並ぶ高評価 「好気配の前走よりさらに上」
◆【追い切り診断】人気のGI馬に“まさか”の辛口評価「B」 「ここはいかにも叩き台といった感」
データ攻略
◆【データ攻略】「最低でも△」は打ちたい穴馬 “7/8馬券内”の血が波乱の使者に
◆【データ攻略】GI馬に「4.1.0.1」の追い風 “半信半疑なら買い一択”の根拠は2走前
◆【データ攻略】「3.2.1.0」合致の鉄板ホース “イクイノックス世代”が中山で覚醒
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】「ジェラルディーナと比較すれば過小評価」 想定“8人気”の盲点
◆【穴馬アナライズ】「タイトルホルダーより強みはある」 単勝オッズ“30倍”以上の伏兵
◆【穴馬アナライズ】「ここへの本気度はGI馬より上」 単勝オッズ“2桁”確定の刺客
◆【WIN5予想】メインはタイトルホルダー“消し”厳選2頭 WIN4は想定2桁オッズの伏兵も候補
◆【危険な人気馬】本格化漂う4歳一角に“消し”判断 「勝率0%」の鬼門ローテに不安
血統傾向
◆【血統予想】GI未勝利馬が単回収値「271」 中山芝2200mで“ガラリ一変”警戒
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。