伊藤みどり、町田樹が語る「現代へ繋がるジョン・カリーの存在」

5月31日より、映画「氷上の王、ジョン・カリー」が全国で公開される。この映画は、1976年のインスブルック五輪男子シングルで金メダルを獲得したフィギュアスケーター、ジョン・カリーさんの生涯を描いたものだ。

3月31日には30秒版の予告編と本予告編が解禁。これにあわせ、アルベールビル五輪女子シングルの銀メダリスト、伊藤みどりさんのコメントも公開されている。

(c)Getty Images

伊藤さんは「フィギュアスケートを新しい時代へと導くには、大変な努力と勇気、 そして誰しもの心に永遠に残るようなインパクトが必要です」と前置きした上で、「ジョン・カリー氏はまさに芸術の領域を奥深く探り、 フィギュアスケートの概念を変えるほどの演技を残して下さいました」とカリーさんの業績をたたえている。

カリーさんはスケートをスポーツから芸術に昇華させた第一人者として知られている。彼はバレエのメソッドを取り入れたことにより、独特の気品とクラシカルな趣すら感じさせるスケーティングを作り上げた。

高いレベルの芸術性と、五輪金メダル獲得という技術の優秀さを両立させたことは、競技において極めて革新的な挑戦であり称賛すべき点と言えるだろう。

しかし、インスブルック五輪で金メダルを獲得したカリーさんについてメディアが真っ先に伝えたのは、彼のセクシャリティだった。ゲイであることを公表され、奇異の目で見られたカリーさんは、孤独に苦しみながらも華麗な滑りで人々を魅了し続ける。

カリーさんの苦しみについては、この映画で字幕監修および学術協力を担当した、ソチオリンピック日本代表の町田樹さんもコメントを寄せている。

(c)Getty Images

町田さんは「私はその華やかな舞台の裏で彼が一人抱えていた葛藤を目の当たりにした時、このスポーツを取り巻く諸問題が、未だ根本的に解決されていないことに愕然とするのである」と語り、決してカリーさんの苦しみが現代のスケーターと切り離されたものではないことを語っている。

3月の世界選手権を終え、早くも来シーズンへ向け動き出しているフィギュアスケート界。どんな戦いが繰り広げられるのか気になるところだが、その前に本作を鑑賞し、カリーさんの時代から現在まで繋がる競技の背景を知ってみるのもいかがだろうか。

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