ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手が7日(日本時間8日)、本拠地カウフマン・スタジアムでのレッドソックス戦に「2番遊撃」で先発出場。2本塁打含む3安打4打点の猛打爆発で、ア・リーグトップを維持する「打率.349」に。OPSも再び大台の1.000に到達した。
アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)とのMVP争いは日に日に激化し、対戦相手の指揮官からも称賛の声が挙がっている。
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■驚異の球種別打率
ウィットJr.は初回に左翼への先制21号ソロを放つと、1点ビハインドの4回裏2死一、二塁では、右翼線に逆転の2点適時二塁打。そして6回裏には、中堅へダメ押しの22号アーチを叩き込んだ。この日は、2本塁打含む4打数3安打4打点の大活躍で勝利に貢献。ア・リーグ打撃部門で162安打、99得点、打率.349をマークし、いずれもトップに。
さらには、メジャーナンバーワンの俊足で今季25盗塁。MLB公式『Baseball Savant』における、遊撃手の守備指標でもトップに立っており、現役最高のオールラウンダーとの呼び声が高い。空振りが少なく、球種別打率ではチェンジアップ(.280)とカーブ(.279)を除く、全球種で打率3割超え。24歳とは思えない完成度を誇っている。
MLBの公式Xは、この日の2本塁打を速報し「ボビー・ウィットJr.についての誉め言葉はもう尽きました」とお手上げ状態。試合に敗れたレッドソックスのアレックス・コーラ監督は、「彼は特別な選手だね。その立ち居振る舞い、プレーを見るのは我々のベンチからも喜びだ。嫌だけど、それでも彼を見るのが好きなんだ」と、敗戦直後にも関わらず称賛を惜しまなかった。
敵将をも魅了する、ウィットJr.の圧倒的なパフォーマンス。ジャッジとのMVP争いを続ける、24歳の超新星に引き続き注目だ。
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