「女性アスリートならではの悩みと向き合って活躍している選手として取り上げてもらいたい」三浦成美のサッカーとの向き合い方

2019年6月7日より開催している「FIFA 女子ワールドカップ フランス」。

5月10日、なでしこジャパンの23名が発表された。そこに名を連ねた三浦成美選手は現役大学4年生の21歳。学業に励みながらもサッカー日本代表に選出された三浦選手に、この度編集部はインタビューを行った。

インタビューの前半は、三浦選手のサッカーへの取り組み方や、女性アスリートとしての考えを語ってもらった。
※取材日は2019年5月中旬

女子サッカーをもっと見てほしい

―:あえてサッカーの面白さを言語化するとどんな言い方になりますか?

三浦選手(以下、敬称略):試合に勝った瞬間は一番気持ちが高まりますね。最近は相手の逆を取って仕掛けられた時の面白さがあります。

小学生のころはがむしゃらに頑張っていましたけど、今は映像を見て学んだことの追求ができるようになったのが楽しいと感じます。

―:少年団に所属していたと伺いました。それを踏まえて男子サッカーとの違いはどこに感じますか?

三浦:小学生の頃はダントツに背が低かったんです。なので、体格差がすごくありました。大きい選手が多い中でどうプレーをしていくかを考えながらやっていました。それは今に活かせている部分があります。

あとは男子サッカーとの環境の違いは、とても感じています。女子の選手は仕事や学校に行きながらプレーしている分サッカーに集中できる時間は少ないですし、サポーターの数も男子の方が多いので差は感じています。

―:環境やそういった差の部分について、今後の日本女子サッカー界はどうなってほしいでしょうか?

三浦:プロ化というより、まずは見てくれる人を増やしたいですね。Jリーグを見ると、子供からお年寄りまで幅広い世代の方が見ています。日本の女子サッカー界も幅広い世代から見てもらえるようにしたいです。

―:そこに向けて三浦選手が取り組んでいることはありますか?

三浦:さっきもお話しした体格や環境の違いもそうなんですが、体調管理の面も大きく男性と違う点のひとつかなと思っていて、大学では女性アスリートならではの悩みである月経不順や、体調の管理方法について研究をしています。男性とは違う女性ならではの難しさもある中で、スポーツに取り組んでいる女性アスリートについて、幅広い世代の方に注目してもらいたいと思っています。自分自身もその中で女子サッカー選手として活躍し、もっとメディアで取り上げてもらえたらいいなと思って頑張っています。

―:先程三浦選手が、女性アスリートが活躍するために様々な難しさがあるとお話されていたのですが、NIKEはそんな多くのハードルの中で活躍する女性アスリートを応援していると思うのですが、三浦選手自身NIKEからサポートを受けてどのように感じられていますか?

三浦:女性アスリートだけを取り上げているムービーを見て、かっこいいなと感動したんです。女性にも注目してサポートしてくれるのは数少ないなと思うので、ありがたいなと思います。

サッカーだけでないスポーツ界への発信

―:代表選手となった現在、三浦選手に憧れている子ども達も多いと思います。そういう子どもたちにどういった部分で三浦選手を見せていきたいですか?

三浦:目立つ選手ではないので、いろんな人に助けていただきながら頑張っていきたいです。いろんな人に愛されるというか、自分を見たら元気をもらえた!と感じてもらえるような人間になりたいです。その面を子供達にも見せられたらと思います。

大学では、女性アスリートについての研究だけでなく、児童スポーツ教育学部に所属している三浦選手。小学校教諭の免許も取れる学部で、子供にスポーツの楽しさを伝えることを目標に学業へ取り組んでいる。

三浦:大学卒業後は、企業に就職しようとは思っているんですが、将来的には、児童スポーツ教育学部にいることもあり、小さい子にサッカーの面白さを伝えられたらいいなと思います。

基本、オフの日もベレーザ

―:日テレ・ベレーザの選手が投稿するSNSの動画や写真にはファンやサポーターが反応してくれてますよね

三浦:はい。そうなんです。チームの仲の良さは、みんなが共通認識で持っていて、試合前でもわいわいするし、オンとオフの切り替えがすごくしっかりしていて、そんな仲の良さがファン、サポーターにも伝わってくれているのかな。

あと、メニーナ時代から培ったの団結力と、上の世代の先輩たちの心が広いです。いろんなことを話してくれるので、そういう存在が大きいのかなと思います。

だから、大学の友達よりもベレーザの選手ばかりといますね。

練習が終わってもサッカーの話をずっとしていたりするので、オフでもサッカーの話は結構します。お互い共有しあって高め合っていける存在なのでいい環境だなと思います。

―:ベレーザの仲の良さがすごく伝わってきます。1人だけあげるとしたら誰が一番仲良いですか?

三浦:同い年の小林里歌子選手ですね。オフの時に、2人で京都旅行に行ったんです。土光真代選手と村松智子選手も仲が良くて、結構いろんなところ行っています。

―:今回、なでしこジャパンはベレーザの選手が10名選出されましたが、代表でもベレーザの選手と行動することはありますか?

三浦:はい、なでしこでもベレーザの選手とよくいます。でも、昔から知っている他のチームの選手も多いので、そういった部分ではやりやすい環境ですね。

―:逆に、なでしこジャパンに選出されたのがきっかけで初めて喋った選手はいましたか?

三浦:宇津木瑠美選手は同部屋だったこともあり、日常生活のことやサッカーについて聞きました。岩渕真奈選手にはずっと憧れていたので、話しかけるのは緊張しました。でも一緒のチームになってみて、話すことができてうれしかったですね。

岩渕選手はサッカー一筋のイメージが強かったんですけど、冗談を言ったり、面白くてより好きになりました。

岩渕選手が憧れだったと話す三浦選手。ギャップもあってより好きになったと嬉しそうに教えてくれた。

インタビュー前半では三浦選手のサッカーへの取り組み方や女性アスリートしての考え方、スポーツ界の発信をメインにお伝えしたが、後半ではディズニー愛や家族愛について触れていく。

インタビュー後編はこちら

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