ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、敵地で行われたメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に「1番DH」で先発出場。8回の第5打席に右翼スタンドへポストシーズン2号を放った。
走者を置いた場面で無類の勝負強さを発揮する今シリーズの大谷。指揮官やチームメートがダメ押し弾を放ったスーパースターの働きに言及している。
◆【最新/動画アリ】大谷翔平、2試合連発“190キロ”先頭打者アーチ 敵地沈黙の一撃「彼は止められない」
■地元メディア記者も言及
1勝1敗でメッツの本拠地シティフィールドに乗り込んだドジャース。4打席で無安打に終わっていた大谷が第5打席にその打棒を見せつけた。
8回表に1死一、二塁で迎えた打席。大谷が相手3番手タイラー・メギル投手の2球目カットボールを振り抜くと、角度37度の打球は速度115.9マイル(約186.5キロ)で右翼ポール際へ。飛距離410フィート(約124.9メートル)の一打がスタンド上段へと飛び込んだ。
今シリーズ2号となった大谷だが、初のポストシーズンで目立つのが走者を置いた場面での無類の勝負強さ。『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は自身のXで、「彼は今回のポストシーズンで走者が塁にいる際に9打数7安打を記録」と打率.778を誇る大谷の圧倒的なデータを紹介。一方で、「彼はランナーなしでは22打数無安打」とその極端な状況についても言及している。
指揮官のデーブ・ロバーツは、カナダの放送局『Sportsnet』が掲載した記事内で、大谷の打順変更の可能性について言及。「ショウヘイを3番や4番に移すことは考えていないし、絶対に起こりえない」と断言し、「オオタニの打席数を減らすのではなく増やすことが当然の目標である」と記事でも記されている。
同僚であるテオスカー・ヘルナンデス外野手も、「彼は本塁打を打たなくても、2、3本打ったとしても同じ感情で変わることはない」と大谷の姿勢について応え、「けれど、彼にとってもチームにとっても息抜きにはなるはずだ」と大谷の一打がチームにもたらす影響を語っている。
メッツとの重要な第3戦に勝利して2勝1敗と優位に立ったドジャース。そのなかで、チャンスで快音を響かせる大谷の打撃には引き続き期待が高まる。
◆「メッツは大谷翔平を毎回避けている」先頭打者アーチ被弾し“四球四球四球”が全て裏目に……後続ベッツが猛打賞