卓球の「WTTチャンピオンズモンペリエ」は26日、女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング7位の張本美和(木下グループ)は同9位のシン・ユビン(韓国)と対戦。3-0のストレートで勝利してベスト4に進出を決めた。
今大会の有力選手同士の戦いで快勝を収めた張本美。試合後に取材に応じ、韓国エースとの戦いなどを振り返っている。
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■強打を誇る相手の球質にも対応
今大会第3シードの張本美と第5シードのシン・ユビンによる注目の戦いとなった準々決勝。ここ最近の国際大会で中国勢を破るなど勢いに乗る16歳が立ち上がりから支配し、僅差となった第2ゲーム目以降も要所で強さを発揮してストレート勝ちとなった。
張本美は試合後に、「最初から最後まで苦しい準備はしていましたし、実際やっても1点とるのがすごく難しかった」と言及しつつ、「そこは自分が準備した時や試合で対応して、我慢するということは今日はよくできたと思う」と語り、3-0での勝利には手ごたえを見せた。
今大会では兄の張本智和(智和企画)やパリ五輪シングルス銀メダリストのトルルス・モーレゴード(スウェーデン)と練習を行うなど男子の球質も経験し対策を練っている。
「質の高いボールや普段受けないボールを受けさせていただいて、モーレゴード選手やお兄ちゃんに比べると私はパワーもなくて男子の選手とは似ていない。それにも関わらずやってもらって感謝しています」と語った張本美は、「今日の試合でも、シン・ユビン選手はすごいパワーもあるので、そこは練習してもらってありがたかったです」と韓国エース相手の勝利にもつながったと明かした。
張本美はこれで準決勝へ進出したが、今大会では王芸迪、陳幸同という世界ランクで上回る中国選手がともに敗れている。シン・ユビンを下した16歳が優勝へ向けて一歩近づいたが、「向かっていくという気持ちは変わらず。明日からは7ゲームで、ちょっと違った試合運びになると思うのでしっかり準備していけたらいい」と気を引き締めた。
※取材協力:WTT
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