MLB公式の分析システム『スタットキャスト』が導入されて、今季で10年目。新たな指標が年々追加され、選手のデータがより鮮明に掘り下げられる時代となった。打撃や投球のみならず、守備にも数多くの評価基準が誕生。今回は選手の“肩”に注目、外野手の「平均送球速度」を掘り下げてみる。
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■最速部門には菅野智之の「新同僚」も
Pete Crow-Armstrong with an RBI up the middle. 2-1 Cubs.
For those of you on Oneil Cruz in center watch, this throw was 103.3 mph and a strike home pic.twitter.com/9e0tEkjPBr
— Alex Stumpf (@AlexJStumpf) August 28, 2024
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』では、ポジション別の「平均送球速度」が2020年分から公開されている。外野手の場合は投球50回以上、速度の上位10%の平均を算出したものだ。
今季全野手でトップに立ったのは、パイレーツのオニール・クルーズ内野手。本職は遊撃手だが、兼任した中堅手部門で平均99.1マイル(約159.4キロ)を計測。遊撃手部門でもトップの95.6マイル(約153.8キロ)を記録するなど、度肝を抜く全力投球が魅力の26歳だ。
外野手の送球で今季最速を記録したのは、オリオールズの新人コルトン・カウザー外野手。左翼手を中心に外野全ポジションを守れる23歳は、104.3マイル(約167.8キロ)の送球を披露した。菅野智之投手の入団が決まり、俄然注目を集めるオリオールズ。来季は、日本のファンにもカウザーのダイナミックな守備を観られる機会が増えそうだ。
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