【AJCC/データ攻略】ダノンデサイルとレーベンスティールの「買い or 消し」 人気馬2頭で“良くて押さえまで”該当は

【AJCC/データ攻略】ダノンデサイルとレーベンスティールの「買い or 消し」 人気馬2頭で“良くて押さえまで”該当は

今週は中山競馬場でアメリカJCC(芝2200m)が行われる。今年は昨年のダービー馬ダノンデサイル参戦で例年以上の注目を集めている印象だ。

ここでは、過去10年データからダノンデサイルレーベンスティールにフォーカスしたデータを取り上げる。

◆【アメリカジョッキークラブカップ2025予想/追い切り診断】反動皆無で“文句なしの状態”に「S」の最高評価 ラストも弾けて「能力全開に期待していい」

■ダノンデサイルに「2.1.0.1」の追い風

昨年の日本ダービーを制した現4歳世代のトップホース・ダノンデサイル。有馬記念から約1ヶ月のレース間隔での参戦には驚かされた。圧倒的な格の違いがある一方、短い間隔で激戦の疲労が抜けているのか……そんな不安もよぎる。はたしてデータはどのようなジャッジを下したのだろうか?

・年齢4歳かつGI馬券内歴がある関西馬【2.1.0.1】

該当馬4頭中3頭が連対を確保。日経新春杯や京都記念といった関西圏の重賞が施行される時期にあって、関東圏の本レースを選択する陣営の勝負気配が反映されたデータと言えるだろう。

Advertisement


ダノンデサイルについて補足すると、この中間も調教を緩めることなく消化。次走に海外参戦が決まっているわけでもなく、この一戦を全力で獲りにいくという意気込みが伝わってくるようだ。スペシャルウィーク以来となる前年ダービー馬の参戦。結果は吉と出る可能性が高い。

■レーベンスティールにのしかかる“勝率ゼロ”

その一方で、ダノンデサイルと同じ前走GI組のレーベンスティールには不安要素あり。中山芝2200mはセントライト記念、オールカマーと重賞2勝の得意舞台。十分なレース間隔で臨むここは巻き返しが期待できる一戦だが、“あるレース”を制したことが足枷となる。

・セントライト記念勝ち馬【0.1.0.6】

1番人気5着ガイアフォース、2番人気4着ジェネラーレウーノなど人気馬も凡走。オール野芝の高速馬場で施行される秋のセントライト記念と、時計のかかる冬競馬のAJCCは馬場差が顕著。セントライト記念の好走は決して追い風にはならないとのデータだ。

この中間は強過ぎる前進気勢から、折り合いへの不安も覗かせていたレーベンスティール。勝ち切るためのハードルは高いものとなりそうだ。

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)2025 予想コラム一覧

特集

◆【一覧】芸能人・予想家の「アメリカJCC」本命・注目馬予想まとめ 前週7人気3着マイネルエンペラーに指名者が続出!

◆【一覧】「アメリカJCC」大口投票パトロール ダービー馬が「26年ぶり」参戦も混戦オッズ “高額勝負”の支持受ける馬は?

◆【アメリカジョッキークラブカップ2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

追い切り評価

◆【追い切り診断】反動皆無で“文句なしの状態”に「S」の最高評価 ラストも弾けて「能力全開に期待していい」

◆【追い切り診断】重賞初V狙う年長馬に高評価「A」 “一杯追い”の裏に漂う「上積みしかない攻め気配」

◆【追い切り診断】4歳一角に辛口「B」評価 肉体成長も折り合い欠き……「メンタル面に大きなブレ」で苦戦の可能性

データ分析・過去10年傾向

◆【データ攻略】馬券に組み込むべき“人気盲点”6歳馬 「1.0.3.2」好走ローテで期待値は急上昇

◆【前走ローテ】ダノンデサイルに「0.0.0.8」の不穏なデータ、馬券内率“75%”で一撃ある元パートナー

◆【高配当メソッド】“伏兵1頭が紛れ込む”パターン多く「高齢馬がカギ」 キャリーオーバーのWIN5最終Rは推奨3頭

穴馬予想

◆【危険な人気馬】“消し”はダノンデサイルかレーベンスティールか……信頼度を下げる「三重苦」との戦い

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。