【AJCC】“伏兵1頭が紛れ込む”パターン多く「高齢馬がカギ」 キャリーオーバーのWIN5最終Rは推奨3頭「高配当メソッド」

【AJCC】“伏兵1頭が紛れ込む”パターン多く「高齢馬がカギ」 キャリーオーバーのWIN5最終Rは推奨3頭「高配当メソッド」
[過去10年]AJCCの人気傾向

26日、第66回アメリカJCC(GII、芝2200m)が中山競馬場で行われる。

今年は、有馬記念3着のダノンデサイル、オールカマーなど重賞3勝のレーベンスティール、昨年の覇者チャックネイト、同コースのセントライト記念で2着したコスモキュランダや、有馬記念2着の実績があるボルドグフーシュなど、中距離路線の骨っぽいメンバーが集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■5人気以内が少なくとも2頭好走

過去10年、1~4番人気が2勝ずつを挙げており、人気サイドが強いものの混戦気味。よって、単勝の平均配当は1161円と高め。

3番人気以内が【6.6.3.15】で、毎年少なくとも1頭が好走し、10回中8回において連対を確保。5番人気以内だと【8.8.7.27】で毎年連対している。馬連の平均配当は3037円で、10倍台が5回、10~30倍台が2回、3桁配当が1回、万馬券が2回と、10倍台の払い戻しが多い。馬単は6551円で、馬連平均の約2.1倍。1+2番人気のワンツー決着は1回、1+3番人気は1回、2+3番人気は2回。10回中4回は6番人気以下が連対と、2連系の馬券は、広げすぎずに上位人気馬の見極めと伏兵のピックアップが重要になる。

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また、5番人気以内が毎年少なくとも2頭好走している一方で、5番人気以内だけで決着したのは3回のみと、伏兵から1頭紛れ込むパターンが多い。よって、3連複の平均配当は8029円で、万馬券が4回、20~30倍が3回、50~60倍台が3回となっている。3連単は5万7441円で、100倍台が3回、200~300倍台が3回。6桁配当は3回あり、最高額は2022年、3→11→4人気の決着で3連単72万760円だった。なお、2桁人気馬が馬券内に好走したのは、過去10年でこの1回のみ。

5番人気以内から毎年好走馬が2頭出現している点と、伏兵に連対の出番がある点を考慮すると、人気サイドからある程度絞り込んだ「3連複」の方が的中を狙いやすい。加えて「3連単」で積み増しを狙ってもOK。

2連系馬券だけなら点数を絞る必要はあるが、「馬連」を中心に「馬単」で上積みをしておくのがベターだろう。

■高齢馬に妙味

毎年連対を果たす5番人気以内を見ると、ノーザン・社台ファーム生産の4歳馬が【2.4.1.6】勝率15.4%、連対率46.2%、複勝率53.8%。単勝回収値は48、複勝が83なので、中心には置きづらいが軽視は危険。有馬記念からのローテがやや気になるものの、人気に推されそうなダノンデサイルがノーザンファーム生産の4歳馬。5歳馬なら前走GI組だと【2.0.1.2】、馬券圏外の1頭は競走中止によるもの。格を備えて充実期を迎える年齢で安定感を示す。天皇賞・秋からの巻き返しを図る、明け5歳のレーベンスティールには追い風データ。WIN5最後の本レースにおいて、必ず押さえておきたい1頭になりそう。

5番人気以内の6歳以上は前走GI以外なら【4.3.4.7】勝率22.2%、複勝率61.1%、回収値は単勝183、複勝185を記録する。下手に4歳馬を狙うよりは妙味も十分。年長馬なら復帰2戦目のボルドグフーシュ、老いても崩れないディープモンスターに期待できる。こちらもWIN5でカバーしておきたいところだ。

6~9番人気【2.1.3.34】の伏兵ゾーンなら、関東馬が【1.1.3.17】と優勢。どちらかというと、乗り替わりがない方が好成績で、継続騎乗なら【1.0.2.3】複勝率50.0%、複勝回収値221と、狙いが立つ。また7番人気が2勝を挙げているが、勝ち馬2頭の共通点は前走2500m以上の古馬GIだったこと。これに限ると【2.0.0.4】勝率33.3%にアップするが、今年の該当馬はなし。木幡巧騎手が騎乗するボーンディスウェイは中山金杯で3着と、昨年より前進。ブリンカー効果で今なら2200mをクリアできても不思議はない。チャックネイトは乗り替わりだが、昨年本レースをキング騎手で制しており、乗り替わりに関して割引は不要かもしれない。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。