卓球の「シンガポールスマッシュ2025」は2日、女子シングルスの1回戦を迎える。第5シードで世界ランキング5位の早田ひな(日本生命)は同153位のジンイー・チョウ(シンガポール)と対戦する。
早田は1月末に行われた「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」で3連覇を達成。中国トップ選手も名を連ねるシンガポールでの活躍には期待が高まっている。
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■全日本では新星に見せた底力
早田は昨年のパリ五輪で負った左腕の怪我と向き合いながら出場した全日本選手権で史上6人目の3連覇。準決勝で世界ランキング7位の大藤沙月(ミキハウス)、決勝で同6位の張本美和(木下グループ)と日本の新世代をそれぞれストレートで下した24歳の底力を見せつけた。
怪我と付き合いながらの選手生活を「シーズン2の始まり」と表現した早田のロスへ向けた新たな戦いが始まるなか、シンガポールスマッシュでは中国選手が参戦。世界ランキング1位の孫穎莎、同2位の王曼昱らトップ選手が上位シードに位置するなか、日本女子では最高位の早田がエースとしての働きを見せられるかは気になるところ。
早田は今大会順調に勝ち上がれば3回戦で、Tリーグの日本生命レッドエルフでチームメイトの鄭怡静(台湾)と対戦の可能性があり、準々決勝では世界ランキング4位の陳幸同(中国)や昨年の「WTTファイナルズ福岡」で敗れたベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)などが候補に挙がってくる。難敵が揃うブロックで、まずは一つずつ勝ちを拾っていきたい。
全日本選手権で新たな姿で自身の価値を証明してみせた早田。トップ選手が集結したシンガポールの戦いで24歳のサウスポーが上位に進出し、優勝争いに絡んでいけるのか。
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