「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」はレギュラーシーズンの終盤を迎えており、プレーオフ行きをかけた戦いも熱を帯びる。そんななか、2年ぶりのTリーグ制覇を狙う木下アビエル神奈川をけん引してきたのが平野美宇である。
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■横井、大藤、早田にも勝利
KA神奈川は2日に行われた九州アスティーダとの戦いに3-1で勝利。13勝3敗で勝ち点を57まで伸ばし、首位通過を決めている日本ペイントマレッツに続いてプレーオフ行きを決めた。
そんなチームを開幕から支えてきたのが平野。主将として2シーズン目を迎えた24歳は、初のシングルス出場を果たしたパリ五輪後のTリーグに参戦すると、開幕から連勝を重ねた。昨年11月24日のニッペM戦では昨季3敗を喫した横井咲桜にも勝利し、12月8日のニッペM戦でもチームが敗れたなかで大藤沙月に勝利を収めた。
今年の1月には日本生命レッドエルフの早田ひなからもビクトリーマッチの末に勝利を収めており、ビクトリーマッチでも2勝。サーブ時ポイント獲得率(.636)やゲーム平均失点数(6.6)でリーグ首位に立つように、内容も伴った今季の働きぶりと言える。
チームがプレーオフ行きを決めたなかで、残り3試合となったシーズンで注目されるのが歴代最高勝率の更新。平野は2月16日のニッペM戦で佐藤瞳に敗れた以外はすべて勝利を挙げており、15勝1敗で勝率は「.938」。KA神奈川で初代キャプテンを務めた石川佳純さんが2020-21シーズンに13勝1敗で勝率.929を記録(チームマッチ×0.6以上出場の選手)しており、平野は残りシーズンで1敗をキープすれば最高勝率を更新することになる。
平野は張本美和、木原美悠、長﨑美柚とともに8日の京都カグヤライズ戦、9日のトップおとめピンポンズ名古屋戦にベンチ入りを果たした。プレーオフに向けても調子の維持が求められるなか、前主将の石川さん超えを果たせるのか。
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