「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」はレギュラーシーズンの終盤を迎えており、プレーオフをかけた戦いには注目が集まっている。そんななか、女子は日本ペイントマレッツと木下アビエル神奈川が進出を決めておりし、3枠目が焦点となっている。
トップおとめピンポンズ名古屋と熾烈な3位争いを繰り広げるのが日本生命レッドエルフで、過去5度の優勝を誇る名門が正念場を迎えている。
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■昨季はKA神奈川に下剋上でPO制覇
日本生命は開幕となった2018-19シーズンから4連覇を達成。2022-23シーズンこそKA神奈川に初優勝を許したものの、2位でプレーオフ行きを決めた昨季はファイナルでKA神奈川を下し、5度目の優勝を果たした。
迎えた今季は早田ひなが怪我の影響で欠場が続き苦戦を強いられたなか、シングルスで13勝、ダブルスで12勝を挙げる笹尾明日香や18歳のサウスポー上澤杏音、シングルスでリーグ3位の14勝を挙げる赤江夏星などが奮起。また、シーズン途中には元韓国代表の田志希や台湾のエース、鄭怡静の加入もするなど、陣容は厚みを増している。
23試合消化時点で勝ち点47の日本生命は、勝ち点44で4位につけるトップ名古屋が1試合消化が少ないなか勝ち点差3で後ろにつける。8日に九州アスティーダ、9日にニッペMとの戦いを迎えるなか、残り2試合は勝利が求められてくる。
カギを握るのは早田で、今季は怪我からの回復段階だったこともありシングルスでは1勝4敗の成績。しかし、「2025年全日本卓球選手権大会」での3連覇や「シンガポールスマッシュ2025」ではベスト8に入るなど国内外の戦いで存在感を示している。一発勝負に強いエースにかかる期待は大きい。
また、今季の日本生命は1月から2月にかけての全日本で初優勝を飾った笹尾、麻生麗名の右右ペアと、笹尾、上澤の右左ペアを主に使い分けている。村上恭和総監督は「(相手ペアとの)相性と相手が右左の選手か右右の選手か。それによってうちはこちらの方がいいと選んでいる」と言及しており、1番手を担うダブルスペアの起用法も勝敗に関わるだろう。
なお、4位のトップ名古屋は残り3試合を残しており、両軍による激しい争いが終盤までもつれた。そんななか、昨季のチャンピオンチームがプレーオフ行きを確定させることができるか。
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