昨季ドラフト全体1巡目14位でマリナーズに入団した“両投げ投手”ジュランジェロ・サインチェが14日(日本時間15日)、「スプリング・ブレイクアウト」で非公式のプロデビューを果たした。
「スプリング・ブレイクアウト」とは、昨季から始まったMLBの新たな試みで、各球団がプロスペクトを集めた特別なロースターを編成。エキシビションゲームを行うイベントだ。今季は14日から17日(同15日から18日)まで、合計16試合が行われる予定となっている。
◆【実際の動画】本当に両方で投げている…!MLB公式も驚愕したマリナーズの“両利き投手”サインチェがプロ実戦デビュー!
■左利きだが、球速は右腕が上
この日、ガーディアンズと試合を行ったマリナーズ。5回裏から4番手でマウンドに上がったサインチェは、今季の全米ドラフト1位トラビス・バザーナ内野手(左打者)を左腕から繰り出すカットボールで遊ゴロに打ち取った。続く打者を四球で歩かせ、味方の拙守などで失点したものの、その後はグラブを右に切り替え粘りの投球。2回を投げ切り、2安打1失点(自責0)2四球2奪三振でプロ初登板を終えた。
最速は右から投じられたシンカーが98.9マイル(約159.1キロ)、左は1球のみでカットボールが92.1マイル(約148.2キロ)を計測した。MLB公式Xは両利き投手のデビューに「衝撃的だ」と動画を添えて投稿。サインチェが見せた驚異のパフォーマンスを称賛した。
元々は左利きだったが、オランダのプロ野球選手だった父の影響を受けて右投げも始めたというサインチェ。まずはマイナーで着実に実力を磨き、メジャーの大舞台を目指していく。
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