オリオールズの菅野智之投手が17日(日本時間18日)、本拠地でのガーディアンズ戦に先発。今季初となる中4日での登板となったが、7回を投げて5安打2失点3奪三振、無四球の好投で2勝目(1敗)を挙げた。チームは6-2で快勝し、借金を2に減らした。
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■中4日で7イニングを投げ切る
試合のハイライト
メジャー4試合目の先発マウンドに上がった菅野は、立ち上がりから安定した投球を披露。3回に2者連続アーチを許したものの、本人が「2本目は防げた感じはするが、ミーティング通り投げることができていたし、不安はなかった。切り替えて行けた」と振り返った通り、崩れることはなかった。
初の中4日での登板も苦にせず、結局メジャー移籍後最長となる7回を投げ切り、5安打2失点にまとめて2勝目をマーク。防御率は3.43となった。
ブランドン・ハイド監督は試合後、「(菅野は)とにかく効率的だった。緩急を非常にうまく使っていたと思う。変化球のコントロールも良かったし、必要な場面では速球にも力がこもっていた。先発投手があそこまで長く投げて、なおかつ球数を抑えたのは素晴らしい」と話し、35歳のオールドルーキーを称えた。
■同僚4番が3ランで援護「印象的な投球だった」
指揮官は続けて「春季キャンプで見た時もそうだったけれど、彼は複数の球種をコントロールできる。スプリットも良いし、速球にもキレがある。それを変化球の後に投げると、さらに生きてくるんだ。変化球もうまく操り、四球を出さない」とし、好投の理由を説明した。
また、3回に3ランを放ち、菅野を強力に援護した4番のライアン・オハーン外野手も「彼は素晴らしかったと思う。ストライクをたくさん投げていたし、相手打者はタイミングをずらされているように見えた。すべての球種でストライクを取っていたし、三振が少なくてコンタクト能力の高い打線に対して印象的な投球だった」と称賛した。
米地元メディア『MASN』も菅野の投球内容に言及。「これが彼の真骨頂。日本で輝かしい投手となった理由だ」とし、巧打のガーディアンズ打線を翻弄した変幻自在の投球を伝えた。
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