中村輪夢が“憧れの存在”平野歩夢らと「TEAM FALKEN」に 18歳で迎える東京五輪への想い

2020東京五輪に新採用されたBMXフリースタイル・パークで金メダル獲得の期待がかかるのが中村輪夢(なかむらりむ)選手だ。11月28日にタイヤブランドFALKEN(ファルケン)がエクストリームスポーツ界で世界的に活躍するアスリートを集めた「TEAM FALKEN」の記者発表を行い、中村選手は東京五輪にかける夢を語った。

2002年2月9日生まれ。父が京都市でBMXショップを経営し、幼少期から競技を始めた。「輪夢」は自転車ホイールの「リム」から命名された。5歳で大会に初出場すると、小学校高学年の頃にはキッズクラスにおいて全ての大会で優勝中学生でプロ転向を果たし、2017年から積極的に海外主要大会を転戦している。

2019年のUCI(国際自転車競技連合)ワールドカップ広島大会では準優勝。同じく2019年11月に中国・成都で開催されたBMXフリースタイル・パークのワールドカップ第3戦でも優勝を果たし、今季全3戦の通算による年間総合でもシリーズチャンピオンを獲得した。

中村輪夢が活躍する「BMX」とは?

「レース」と「フリースタイル」の2つに分けられる

BMXは1970年代に米国カリフォルニア州で子どもたちが遊び始めた20インチ車輪の自転車。一斉にスタートして着順を競うのが、北京五輪から採用されているBMXレース。

これに対してフリースタイルは各選手がトリックを出し合って採点で優劣をつけるスポーツだ。2016年からUCIの正式種目となり、UCIが主催する大会としてワールドカップが年間を通じて行われることになった。そして2017年11月には世界選手権が初開催された。

フリースタイルは「フラットランド」「バート」「パーク」の3つに分けられる

フリースタイルの種目はさらに3つに分けられる。平らな場所でフィギュアスケートのようにトリックを行う「フラットランド」。ハーフパイプ状のジャンプ台を使って空中でトリックを見せる「バート」。

そして、東京で五輪種目となったのが中村選手の挑む「パーク」だ。幅15m・奥行き25mを最小限に、どちらも60mを超えないフォールドに木製あるいはコンクリート製のさまざまなセクションを配置する。この人工セクションを使って宙返りするなど、いかに難易度の高い技を決めて高得点をたたき出すかで争われる

ジャンプ中に縦回転のバックフリップ、横回転の360などに挑戦し、自転車だけを回転させるテールウィップやハンドルを回すバースピンなどを組み合わせて、高難度の技を連続的にくり出していく。審判団の採点基準は難易度と完成度。難易度の高いトリックでもランディング時に転んでしまうと20点減など細かく規定されている。難易度の高いトリックをミスなく、どれだけメイクできるかで勝敗が決まる。

2019年に米国ミネアポリスで行われたXゲームスに参加した中村輪夢 ©Garth Milan/Red Bull Content Pool

憧れの存在、平野歩夢らと「TEAM FALKEN」に

「ようやくシーズンが一段落しましたが、来週からオーストラリアに練習に行きます。僕たちBMXフリースタイル選手は五輪を経験したことがないので、いろいろな五輪代表選手から話を聞きながら準備をしていきたいと思います」という中村選手。

シリーズチャンピオンになり、この勢いで2020年に乗り込みたいとしつつ、「海外勢とはまだレベルの差があると感じています」とも冷静にコメントする。

「これからの半年は毎日練習して彼らと並ぶ位置まで向上したいです」

チームファルケンに所属するアスリートに抜てきされ、憧れの存在でもあったスノーボーダー平野歩夢選手らと切磋琢磨していく。ファンとして知っていたアスリートと交流を持つことができるので、「オリンピック」という大会のことを聞きたいという。

平野歩夢選手 撮影=山口和幸

ファルケンはエアレースパイロットの室屋義秀選手のイメージが強かったというが、「いつかは自転車のタイヤも作ってほしいです。来年は免許が取れるのでクルマも乗りたいと思います」と中村選手の夢は広がる。

18歳で迎える「東京五輪」への想い

ファルケンブランドのイメージが持つ「高さ」が自分自身の強みだと語る。今季は客観的に見れば大活躍のシーズンだったが、「Xゲームズでは予選落ちしても不思議ではなかった。うまくいったときもあるけどそうでなかったことも。いろんなことが起きた1年でした。自信にもなりましたが、もっと上を目指したい」と向上心を口にした。

「今は練習が楽しいです。もっと練習してさらなる成績を残したい。今年初めてワールドカップとXゲームズの表彰台に立てたけれど、2位2回と1位1回。全部優勝できるように2020年は一生懸命やっていきたい

中村輪夢選手 撮影=山口和幸

そして18歳で迎える、東京五輪への想い。

「まだ出場できると決まったわけではないので、出場するのが目標です。そして出るからには悔いのない走りをしたい。それができればメダル獲得という成績もついてくると信じています」

≪山口和幸≫

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