内村航平「東京五輪に出場する以外の目標はない」 声援を力にして2020年へ

プロ体操選手の内村航平選手(リンガーハット)が11月17日、イトーヨーカドー曳舟店でトークショーを行った。

トークショーにはあまり出演したことがないという内村選手だが、買い物に立ち寄った一般の人たちがメダリストの姿を目撃できるという貴重な時間を過ごした。

「『東京オリンピックに出場する』ということ以外の目標はない」

体操選手としての内村選手の実績は日本人ならだれもが知っている。とりわけ4年に一度開催される五輪では国内スポーツ界に長く刻まれる偉業を重ねた

2008年北京大会に初出場し、個人総合と団体総合で銀メダルを獲得。2012ロンドン大会では個人総合で悲願の金メダルを獲得するとともに、団体総合と個人ゆかで銀メダル。さらに2016リオデジャネイロ大会では個人総合と団体総合で金メダルをラッシュ。7つのメダルを獲得している体操界のスーパースターだ。

リオデジャネイロ大会時 (c)Getty Images

たび重なるケガとの戦いでもあった。日本人では体操界のレジェンド加藤沢男さん以来44年ぶりの快挙となった五輪体操個人総合2連覇の最終種目鉄棒では、演技中にぎっくり腰を発症させたが、精神力で演技を続行。高得点をマークして逆転勝ちした。

ところが2019年の全日本選手権は左肩のケガが悪化し、まさかの予選落ち。東京五輪出場のための重要な大会となる世界選手権代表から漏れてしまったのである。五輪の個人総合3連覇どころか出場にも暗雲が立ちこめる。

若手の台頭もあり、地元開催の東京五輪に向けた日本代表争いは熾烈だ。そして内村選手も故障から回復傾向にあり、東京五輪へのチャンスを目指して実戦復帰を果たしている

トークショーでは詰めかけたファン、人垣を作って立ち見で見守る買い物客に向かってこう宣言している。

「ボクはやっぱり体操選手ですからね。来年に向けて、『東京オリンピックに出場する』ということ以外の目標はないです

撮影:山口和幸

会場から大きな拍手がわき起こる。地元開催となる東京五輪で、体操ニッポンのエースは内村選手しかいない、という雰囲気が感じられた。

「体調管理とかケガで今年はお休みしてたんですが、まずケガをしっかりと治すことを心がけていました。ようやく目標が見えるまで回復し、次は万全な状態にするようにしています」

声援を力にして、東京五輪を目指す

内村選手は、一般の人からの声援の大きさも感じていると語る。一人ひとりの声援は、内村選手の耳にしっかりと届いている

「小さな子どもたちからの応援もうれしい。体操をしている子どもからはいろんな質問をされます。僕が小さいころ、すごい選手と出会ったとしてもこれほど真剣になにかを得ようとしていた記憶はないんです」

撮影:山口和幸

最後に東京五輪への意気込みを語り、トークショーは幕を閉じた。

「今年うまくいかなかったけど、来年にしっかりとつなげていきたいと思っています。東京オリンピックって、東京だけの問題じゃなくて、もっと大きく、世界中の、4年に一度の大舞台なんだと思っています。スポーツをしている人にとっては本当に特別な存在。そこに選手として出場できるように頑張っていきたいし、日本全体が盛り上がるような活躍をしたいです

都内の商業施設の特設会場に、熱心なファンが詰めかけた 撮影:山口和幸

≪山口和幸≫

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